TX

テキサス州

Texas

ローンスターステート

「すべてが大きい」がモットーの、アメリカ本土最大の州。カリフォルニアに次ぐ経済規模を持ち、州所得税がないことからテクノロジー企業のカリフォルニアからの移転が相次ぐ。オースティンは「南のシリコンバレー」と呼ばれテスラ、オラクルが本社を移転、ヒューストンはNASAのジョンソン宇宙センターがあり宇宙産業の中心地。Rice Universityは科学技術で名高く、UT Austinは州立大学トップクラス。BBQ、テックス・メックス料理、カウボーイ文化など独自の魅力も満載。

テキサスは人口全米2位(約2,900万人)を誇るアメリカ本土最大の州で、性格の異なる大都市が点在する。州都のオースティン(Austin)はテック企業と大学、ライブ音楽の街。最大都市ヒューストン(Houston)はエネルギー・宇宙・医療の中心で、ダラス/フォートワース都市圏は金融・テック、サンアントニオは観光と軍が支える。カリフォルニアに次ぐ経済規模を持ちながら生活費は全米平均を下回り、費用対効果の高い留学先として近年注目度が高まっている。

経済を象徴するのはエネルギー産業(原油生産は全米最大)だが、近年はオースティンを中心にテックが急成長し、コンピュータ/IT分野の雇用成長率は全米1位。テスラ、オラクル、デルが拠点を置き、ヒューストンにはNASAのジョンソン宇宙センターと世界最大級の医療複合施設テキサス・メディカル・センターがある。州所得税がないため、就労時のアルバイトや卒業後の手取りが有利になる点も、理系人材にとって大きな魅力だ。

基本データ

州都 オースティン
最大都市 ヒューストン
人口 約3,000万人
面積 695,662 km²
気候 亜熱帯~砂漠気候(年間平均: 年間平均気温:18-25°C)
生活費 中程度(全米平均の90-105%)
主要産業 エネルギー、テクノロジー、航空宇宙、製造業、農業、ヘルスケア

大学データ統計

州立大 州内学費 中央値

$9,654

州内出身者のみ適用
州立 35 校のデータ

州立大 州外学費 中央値

$21,504

留学生はこの水準が目安
州立 35 校のデータ

私立大 学費 中央値

$30,680

私立は州内外で同額
私立 47 校のデータ

合格率 中央値

84%

合格率を公表する
72 校のデータ

卒業率 中央値

49%

6年以内の卒業率
81 校のデータ

卒業10年後 年収 中央値

$54,402

入学から10年後の中央値
86 校のデータ

※ テキサス州 の4年制・非営利 全 102 校(私立 59 校 / 州立 43 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。

教育環境

教育の特色

テキサスの公立大学は2つの巨大システムが柱になる。旗艦のテキサス大学オースティン校(UT Austin)を擁する「テキサス大学(University of Texas)システム」と、テキサスA&M大学(カレッジステーション)を旗艦とする「テキサスA&M大学システム」だ。両システムとも全米最大級の規模を持ち、工学・石油工学・コンピュータサイエンスで全米上位に立つ。加えて私立の名門ライス大学(Rice University)が科学技術・医療系で高い評価を得ており、公私ともに理系に強い州といえる。

留学生環境

急成長する経済と多様な文化を背景に、留学生の受け入れが拡大している。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、たとえばUT Austinの2024-25年度は州内授業料 約11,688ドルに対し州外・国際学生は約44,908ドル。ライス大学は約100カ国から2,000人超の留学生が学ぶ国際色豊かなキャンパスだ。テキサスは州所得税がないため、就労(OPTなど)時の手取りが他州より有利になる点も留学生にとっての利点になる。

州立大学システム

テキサスの公立大学は2大システムが牽引する。「テキサス大学(UT)システム」は学術機関9校・医療機関5校からなる全米最大級の公立網で、旗艦はテキサス大学オースティン校(UT Austin)。「テキサスA&M大学システム」は大学12校などで約17万人が在籍し、旗艦はテキサスA&M大学(カレッジステーション)。UTアーリントン校やサンアントニオ校もUTシステムに属する。なお私立のライス大学はどちらのシステムにも属さない独立の名門校だ。

主要な大学都市

オースティンAustin

テキサス大学オースティン校のある州都。「ライブ音楽の都」を掲げSXSWなどの音楽・テックの祭典が開かれる、若く活気ある学園都市。テック企業の集積も進む。

カレッジステーションCollege Station

テキサスA&M大学を中心とする典型的な大学町。学校愛の強いコミュニティで、落ち着いた環境で学業に集中しやすい。

ヒューストンHouston

ライス大学やヒューストン大学が立地する全米有数の多様性を持つ大都市。エネルギー・宇宙・医療の産業が集まり、インターンや就職の機会が豊富。

サンアントニオSan Antonio

アラモ砦やリバーウォークで知られる歴史・観光の街。生活費が手頃で、大学も複数立地する。

評価の高い学問分野

石油工学・エネルギー

テキサス大学オースティン校とテキサスA&M大学の石油工学が長年全米1位。エネルギー産業の本場で実務と直結する。

コンピュータサイエンス・工学

UT AustinのCSは全分野トップ10級で、オースティン・ダラスのテック企業と近い。工学全般でも全米上位。

宇宙・航空

ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターを背景に、宇宙・航空分野の研究環境が充実している。

医療・生命科学

ヒューストンのテキサス・メディカル・センターは世界最大級の医療複合施設で、医療・生命科学の一大拠点。

就職・キャリア環境

留学生の就職先候補となる大企業が州内に集積している。エネルギーのエクソンモービル(アーヴィング)、半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(ダラス)、オースティンに拠点を置くデル、オラクル、テスラ、ダラスのAT&Tなどが代表格。2025年のフォーチュン500に54社が本社を置き、カリフォルニアに次ぐ全米2位。テック・エネルギー・宇宙・医療と、専攻分野の実務研修(OPT)先の幅が広い。

留学生のための実用ノート

Time Zone

時差・タイムゾーン

Central Time(UTC−6)。日本時間との差は −15 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。

Tuition

州内生 vs 州外生 の学費差

米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。

Career

OPT は連邦法、就職機会は州依存

OPT連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、エネルギー、テクノロジー、航空宇宙、製造業、農業、ヘルスケア 関連の職種を狙うのが現実的。

Travel

渡航と主要空港

日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。

Transportation

完全な車社会

テキサスは完全な車社会で、公共交通は大都市でも限定的。大学のシャトルや市内バス、都市間バス(グレイハウンド等)が中心で、日常生活や都市間の移動には車があると格段に便利になる。

Driving

運転免許

他州・他国の有効な免許または国際運転免許証(IDP)で、移住後90日間は運転できる。それを超えて運転する場合はテキサス州公安局(DPS)で州の運転免許を取得する必要があり、視力・筆記・実技試験や自動車保険が求められる。

生活環境(治安・気候・生活費)

治安

治安は都市と地区による差が大きい。データ上はオースティンがヒューストンより明確に安全で、暴力犯罪率はオースティンが人口10万人あたり約467件なのに対しヒューストンは約1,148件(2024年FBIデータ)。大都市の中心部は犯罪率が高めだが、大学キャンパス周辺や郊外は相対的に安全。「テキサス全体が危険/安全」と一括りにせず、都市・地区ごとに見るのが正確だ。

気候

東部は温暖湿潤な亜熱帯気候、西部は半乾燥〜乾燥と地域差が大きい。夏(6〜8月)は32℃を超える猛暑が続き、東部は湿度が高く体感温度が上がる。冬は比較的温暖だが、まれに寒波で氷点下になることもある。メキシコ湾に面した沿岸部(ヒューストン等)は6〜11月にハリケーンのリスクがある点に注意。

生活費

生活費は全米平均より6%ほど安く、住居費は約18%低い。加えてテキサスは州所得税がないのが大きな特徴だ。家賃はオースティンで月1,600ドル台、ヒューストンで月1,400ドル台(2025年)と、カリフォルニアやニューヨークと比べて大幅に抑えられる。費用対効果の高さがこの州の魅力のひとつ。

主要空港と日本からのアクセス

DFW

ダラス・フォートワース国際空港

アメリカン航空と日本航空(JAL)が羽田へ直行便を運航。全米有数の巨大ハブ空港。

IAH

ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(ヒューストン)

全日空(ANA)が羽田へ直行便を毎日運航(所要約14時間)。

テキサスはダラス(DFW)とヒューストン(IAH)の両方に日本からの直行便があり、アクセスは良好。所要時間は直行で約14時間。

テキサス州の大学

学生数の多い 5 校 / 全 102 校

テキサス州の大学一覧を見る

詳細ガイドのある大学(70校)

テキサス州出身の著名人

テキサスは音楽・映画のスターに加え、第34代アイゼンハワーと第36代ジョンソンの2人の米国大統領を輩出している。

ビヨンセ

歌手
ヒューストン

マシュー・マコノヒー

俳優
ユバルディ

セレーナ・ゴメス

歌手・俳優
グランドプレーリー

ウィリー・ネルソン

カントリー歌手
アボット

セレーナ・キンタニージャ

歌手
レイクジャクソン

ドワイト・D・アイゼンハワー

第34代アメリカ大統領
デニソン

リンドン・B・ジョンソン

第36代アメリカ大統領
ストーンウォール近郊

テキサス州の有名な観光地

アラモ砦(The Alamo)サンアントニオ

テキサス独立戦争の舞台となった史跡で、テキサスの象徴。市中心部にあり入場無料。

サンアントニオ・リバーウォークサンアントニオ

川沿いに約24km続く遊歩道。レストランや店舗が並び、観光と食事が楽しめる人気スポット。

スペースセンター・ヒューストンヒューストン

NASAジョンソン宇宙センターの公式ビジターセンター。実際のミッションコントロールや宇宙飛行士の訓練施設を見学できる。

ビッグベンド国立公園西テキサス

チソス山地と砂漠の大自然が広がる国立公園。星空とハイキングで知られる。

よくある質問

テキサス州は治安は大丈夫?

治安は都市・地区による差が大きい。データ上はオースティンがヒューストンより明確に安全で、大都市の中心部は犯罪率が高めだが、大学キャンパス周辺や郊外は相対的に安全とされる。「テキサス全体が危険/安全」と一括りにせず、住む都市・地区ごとに判断するのが正確だ。

テキサスの大学の学費は?州所得税がないのは有利?

留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、たとえばUT Austinの2024-25年度は州内 約11,688ドルに対し州外・国際学生は約44,908ドル。ただしテキサスは生活費が全米平均より安く、州所得税もないため、就労(OPTなど)時の手取りや総生活コストの面で有利になる。

日本からテキサスへの直行便はある?

ある。ダラス・フォートワース(DFW)にアメリカン航空と日本航空、ヒューストン(IAH)に全日空が、それぞれ羽田から直行便を運航している。所要時間は直行で約14時間で、乗り継ぎなしでアクセスできる。

テキサスで強い学問分野は?

石油工学(UT AustinとテキサスA&Mが全米1位級)、コンピュータサイエンス・工学、宇宙・航空(NASAジョンソン宇宙センター)、医療・生命科学(テキサス・メディカル・センター)が特に強い。エネルギー・宇宙・医療という州の主要産業が、学びと実務を結びつけている。

卒業後、テキサスで就職しやすい?

エクソンモービル、テキサス・インスツルメンツ、デル、オラクル、テスラなど大企業が集積し、2025年フォーチュン500の本社数はカリフォルニアに次ぐ全米2位。テック・エネルギー・宇宙・医療と実務研修(OPT)先の幅が広い。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通だが、州所得税がない分だけ手取りは有利だ。