ノースカロライナ州
North Carolina
タールヒールステート
アメリカ東海岸で最も急成長している州の一つ。ローリー、ダーラム、チャペルヒルを結ぶ「リサーチトライアングル」は、Duke、UNC、NC Stateの3大学を核としたテクノロジー・バイオテクノロジーのハブ。シャーロットはニューヨークに次ぐ全米第2の金融センターで、バンクオブアメリカの本社がある。山から海まで多様な自然環境、温暖な気候、手頃な生活費、そして成長する経済が、多くの移住者を引きつけている。
ノースカロライナは東海岸で最も成長の速い州のひとつで、西のアパラチア山脈から東の大西洋岸まで多様な自然が広がる。中心となるのが州都ローリーとダーラム、チャペルヒルを結ぶ「リサーチトライアングル」で、ノースカロライナ大学チャペルヒル校(UNC)、ノースカロライナ州立大学(NC State)、そして名門私立デューク大学を核に、全米有数のバイオ・テクノロジー集積地を形成している。もう一方の中心である最大都市シャーロットは、バンク・オブ・アメリカの本拠を置く全米屈指の金融都市だ。
産業は研究開発・金融が牽引し、リサーチトライアングルパーク(RTP)にはIBM、GSK、シスコなどが大規模拠点を構える。分析ソフト大手のSASもケアリー発祥だ。生活費が全米平均を1割ほど下回る手頃さも魅力で、温暖な気候と落ち着いた環境のなかで、成長産業に近い場所で学び働くルートを描ける。
基本データ
大学データ統計
州立大 州内学費 中央値
$7,277
州内出身者のみ適用
州立 17 校のデータ
州立大 州外学費 中央値
$22,492
留学生はこの水準が目安
州立 17 校のデータ
私立大 学費 中央値
$33,250
私立は州内外で同額
私立 45 校のデータ
合格率 中央値
75%
合格率を公表する
56 校のデータ
卒業率 中央値
47%
6年以内の卒業率
61 校のデータ
卒業10年後 年収 中央値
$45,873
入学から10年後の中央値
59 校のデータ
※ ノースカロライナ州 の4年制・非営利 全 65 校(私立 48 校 / 州立 17 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。
教育環境
教育の特色
ノースカロライナは公立の充実した大学網と私立の名門がそろう。公立は「ノースカロライナ大学(UNC)システム」が16大学+英才高校1校の計17機関を束ね、旗艦のUNCチャペルヒル校(公衆衛生・医学で全米トップクラス)とNC State(工学に強い)が中心。私立では医学・研究で世界的に名高いデューク大学、ウェイクフォレスト大学が高い評価を得ている。デューク大学とウェイクフォレスト大学は私立でUNCシステムには含まれない点に注意したい。
留学生環境
リサーチトライアングルの研究・産業環境を背景に、留学生にとって学びと就職を結びつけやすい州だ。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、UNCチャペルヒル校の2024-25年度は州外授業料・諸費が約41,218ドル(総費用約59,229ドル)、NC Stateは約32,847ドル(総費用約51,285ドル)。生活費が全米平均より安いため、東海岸の他州と比べて総コストを抑えやすい。
州立大学システム
公立の中核は「ノースカロライナ大学(University of North Carolina)システム」で、16の大学と英才高校1校の計17機関を単一の理事会が統括する。旗艦のUNCチャペルヒル校、工学に強いNC State、UNCシャーロット校、イーストカロライナ大学、アパラチアン州立大学などが含まれる。一方、デューク大学とウェイクフォレスト大学は私立でこのシステムには含まれない独立の名門校だ。
主要な大学都市
チャペルヒル/ダーラム/ローリーResearch Triangle
UNCチャペルヒル校・デューク大学・NC Stateの3大学を核とする「リサーチトライアングル」。研究機関とバイオ・テック企業が集積し、留学生の学びと就職に有利な環境が整う。
シャーロットCharlotte
州最大の都市で全米屈指の金融ハブ。バンク・オブ・アメリカなどが本拠を置き、UNCシャーロット校が立地する。大都市型の生活環境。
ブーンBoone
北西部ブルーリッジ山脈にあるアパラチアン州立大学の学園町。ダウンタウンがキャンパスから徒歩圏で、ハイキングやスキーなどアウトドアが身近な「安全で親しみやすい小さな大学町」。
評価の高い学問分野
公衆衛生
UNCチャペルヒル校ギリングス公衆衛生大学院が全米2位(公立トップ)。医療・公衆衛生分野で長年高い評価を保つ。
医学・研究
デューク大学とその医療センターが医学・研究の名門として世界的に知られ、リサーチトライアングルの研究基盤を支える。
工学
NC Stateの工学が州内公立トップで、リサーチトライアングルの技術産業と直結している。
バイオ・ライフサイエンス
リサーチトライアングルパーク(RTP)は全米有数のバイオ集積地で、製薬・生命科学の研究職に近い環境で学べる。
就職・キャリア環境
留学生の就職先候補が研究・金融の両面で厚い。リサーチトライアングルパーク(RTP)にはIBM、GSK(グラクソ・スミスクライン)、シスコが大規模拠点を持ち、分析ソフト大手のSASはケアリーに本社を構える。シャーロットには金融のバンク・オブ・アメリカやトゥルーイスト、ウェルズ・ファーゴの拠点がある。テック・バイオ・金融と、専攻分野の実務研修(OPT)先を選びやすい。
留学生のための実用ノート
Time Zone
時差・タイムゾーン
Eastern Time(UTC−5)。日本時間との差は −14 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。
Tuition
州内生 vs 州外生 の学費差
米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。
Career
OPT は連邦法、就職機会は州依存
OPT は 連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、テクノロジー、金融、バイオテクノロジー、製造業、農業 関連の職種を狙うのが現実的。
Travel
渡航と主要空港
日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。
Transportation
基本は車社会
ノースカロライナは基本的に車社会で、公共交通は大都市の一部に限られる。リサーチトライアングルやシャーロットには路線バスや一部の軽鉄道があるが、地域間の移動や山岳・沿岸部への外出には車があると便利だ。
Driving
運転免許
生活圏の多くで車が前提になるため、長期滞在ではノースカロライナ州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州の車両管理局(DMV)で確認するとよい。
生活環境(治安・気候・生活費)
治安
治安は都市と地区で差が大きい。シャーロットなどの大都市は都市相応の犯罪水準がある一方、アパラチアン州立大学のあるブーンをはじめとする小規模な学園町は概して安全とされ、大学も安全アプリや学内警察を運用している。大都市では地区・時間帯を意識した行動を心がけるとよい。
気候
大半が温暖湿潤な亜熱帯気候で、冬は短く温暖、夏は蒸し暑い。地域差が大きく、年平均気温は東部で約19℃、内陸のピードモントで約16℃、西部の山岳部では約13℃と涼しい。山岳西斜面は降水量が多い。大西洋岸は8〜10月をピークにハリケーンのリスクがあり、沿岸部で学ぶ場合は備えが必要になる。
生活費
生活費は全米平均を約9%下回り、東海岸のなかでは手頃な部類だ。住宅費が全米平均より安く、都市によっても差がある(ローリーやアッシュビルは高め、グリーンズボロやウィンストン・セーラムは割安)。温暖な気候と手頃な物価が、留学生の生活コストを抑えやすくしている。
主要空港と日本からのアクセス
シャーロット・ダグラス国際空港
州最大の空港でアメリカン航空の主要ハブ。ただし日本からの直行便はなく、乗り継ぎが必要。
ローリー・ダーラム国際空港
リサーチトライアングルの玄関口。日本からの直行便はない。
ノースカロライナの空港(CLT・RDU)には日本からの直行便がない。主要ハブでの乗り継ぎが必要で、所要時間は乗り継ぎ込みで16〜18時間が目安になる。
ノースカロライナ州の大学
学生数の多い 6 校 / 全 65 校
ノースカロライナ州の大学一覧を見るノースカロライナ州立大学
North Carolina State University at Raleigh 州立ノースカロライナ大学シャーロット校
University of North Carolina at Charlotte 州立ノースカロライナ大学チャペルヒル校
University of North Carolina at Chapel Hill 州立イースト・カロライナ大学
East Carolina University 州立アパラチアン州立大学
Appalachian State University 州立ノースカロライナ大学ウィルミントン校
University of North Carolina Wilmington 州立詳細ガイドのある大学(50校)
- ノースカロライナ州立大学
- ノースカロライナ大学シャーロット校
- ノースカロライナ大学チャペルヒル校
- イースト・カロライナ大学
- アパラチアン州立大学
- ノースカロライナ大学ウィルミントン校
- ノースカロライナ大学グリーンズボロ校
- ノースカロライナA&T州立大学
- ウェスタン・カロライナ大学
- イーロン大学
- デューク大学
- ノース・カロライナ・セントラル大学
- フェイエットビル州立大学
- ウェイクフォレスト大学
- ノースカロライナ大学ペンブローク校
- ハイポイント大学
- ウィンストン・セーラム州立大学
- ノースカロライナ大学アシュビル校
- キャンベル大学
- ウィンゲート大学
- エリザベスシティ州立大学
- デイビッドソンカレッジ
- ガードナー・ウェブ大学
- マウント・オリーブ大学
- メソジスト大学
- レノア=ライン大学
- ベルモント・アビー・カレッジ
- ジョンソン・C・スミス大学
- カトーバカレッジ
- ノースカロライナウェスリアン大学
- クイーンズ大学シャーロット
- メレディス・カレッジ
- ジョンソン・アンド・ウェールズ大学シャーロット校
- マーズヒル大学
- ギルフォード・カレッジ
- バートンカレッジ
- ノースカロライナ大学芸術学部
- リビングストン・カレッジ
- ショウ大学
- リーズ・マクレーカレッジ
- ブレバードカレッジ
- セントアンドリュース大学
- モントリートカレッジ
- グリーンズボロカレッジ
- ウォーレンウィルソンカレッジ
- ウィリアム・ピース大学
- ファイファー大学
- チョワン大学
- ベネットカレッジ
- セント・オーガスティン大学
ノースカロライナ州出身の著名人
ノースカロライナはジャズの巨匠から映画俳優、モータースポーツのレジェンドまで、幅広い分野の著名人を生んでいる。
ジョン・コルトレーン
ニーナ・シモン
エヴァ・ガードナー
アンディ・グリフィス
マイケル・C・ホール
リチャード・ペティ
デイル・アーンハート
ノースカロライナ州の有名な観光地
ライト兄弟初飛行の地(Wright Brothers National Memorial)キルデビルヒルズ(キティホーク近郊)
1903年に世界初の動力飛行が行われた地。大西洋岸の砂丘に記念碑が立ち、航空の原点を体感できる。
ブルーリッジ・パークウェイ州西部・アパラチア山脈沿い
「アメリカで最も愛されるドライブ」と呼ばれる全長469マイルの景観道路。州内区間だけで約250マイルに及ぶ。
グレートスモーキー山脈国立公園テネシー州との境
全米で最も来訪者の多い国立公園。霧に包まれた山並みと豊かな生態系で知られる。
アウターバンクス(Outer Banks)州東部沿岸
100マイル以上続く砂州の島々。灯台や野生馬、広大なビーチが魅力の海のリゾート。
よくある質問
ノースカロライナ州は治安は大丈夫?
治安は都市・地区による差が大きい。シャーロットなどの大都市は都市相応の犯罪水準がある一方、アパラチアン州立大学のあるブーンなど小規模な学園町は概して安全とされる。大都市では地区・時間帯を意識した行動を心がけるとよい。
ノースカロライナの大学の学費は?
留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、UNCチャペルヒル校の2024-25年度は州外授業料・諸費が約41,218ドル、NC Stateは約32,847ドル。生活費が全米平均を約9%下回る手頃さのため、東海岸の他州と比べて総コストを抑えやすい。
日本からノースカロライナへの直行便はある?
ない。シャーロット(CLT)・ローリー・ダーラム(RDU)とも日本からの直行便がなく、主要ハブでの乗り継ぎが必要。所要時間は乗り継ぎ込みで16〜18時間が目安になる。
ノースカロライナで強い学問分野は?
公衆衛生(UNCチャペルヒル校ギリングス公衆衛生大学院が全米2位)、医学・研究(デューク大学)、工学(NC State)、バイオ・ライフサイエンス(リサーチトライアングルパーク)が特に強い。研究と産業が近接した環境が学びと実務を結びつけている。
卒業後、ノースカロライナで就職しやすい?
リサーチトライアングルパークのIBM・GSK・シスコ、ケアリーのSAS、シャーロットのバンク・オブ・アメリカなど、テック・バイオ・金融で就職先の幅が広い。専攻分野の実務研修(OPT)先を見つけやすい環境だ。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通。
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