テネシー州
Tennessee
ボランティアステート
アメリカ音楽の聖地。ナッシュビルは「ミュージックシティ」としてカントリー音楽の中心地、メンフィスはエルヴィス・プレスリーのグレースランドがありロックンロールとブルースの発祥地。近年ナッシュビルは全米で最も成長している都市の一つで、アマゾンの大規模オフィス進出など企業誘致にも成功。Vanderbilt Universityは南部最高峰の名門私立大学。州所得税がなく、手頃な生活費と温暖な気候、そして音楽があふれる環境が魅力。
テネシーはアメリカ音楽の聖地として知られる南部の州だ。州都かつ最大都市のナッシュビルは「ミュージックシティ」と呼ばれるカントリー音楽の中心地で、西端のメンフィスはブルースとロックンロールを生んだ街。近年ナッシュビルは全米有数の成長都市となり、医療・自動車・企業誘致で活気づいている。州所得税がなく生活費も手頃で、温暖な気候と音楽文化のなかで学べる環境が魅力だ。
経済は医療、自動車製造、物流が柱。ナッシュビルには医療大手HCAヘルスケアが本社を構え、日産の北米本社とスマーナ工場(北米最大級の自動車組立工場)、チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場が自動車産業を支える。メンフィスは世界的な貨物ハブを持つフェデックス(FedEx)の本拠地だ。南部最高峰の名門私立ヴァンダービルト大学(Vanderbilt)や、州立の旗艦テネシー大学ノックスビル校が学びを支える。
基本データ
大学データ統計
州立大 州内学費 中央値
$10,516
州内出身者のみ適用
州立 10 校のデータ
州立大 州外学費 中央値
$16,088
留学生はこの水準が目安
州立 10 校のデータ
私立大 学費 中央値
$27,570
私立は州内外で同額
私立 30 校のデータ
合格率 中央値
70%
合格率を公表する
35 校のデータ
卒業率 中央値
53%
6年以内の卒業率
40 校のデータ
卒業10年後 年収 中央値
$48,479
入学から10年後の中央値
40 校のデータ
※ テネシー州 の4年制・非営利 全 48 校(私立 37 校 / 州立 11 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。
教育環境
教育の特色
テネシーは私立の名門と公立の主力がそろう。私立のヴァンダービルト大学(Vanderbilt)は南部最高峰の研究大学で、教育学(ピーボディ・カレッジ)が全米2位、医学部(研究)が全米5位と評価が高い。公立では「テネシー大学(University of Tennessee)システム」の旗艦であるノックスビル校が、農学と工学を看板に、近隣のオークリッジ国立研究所との連携で豊富な研究機会を持つ。ミドルテネシー州立大学やメンフィス大学も主要な州立大だ。
留学生環境
留学生の受け入れが進み、ヴァンダービルト大学では学部生の約1割が米国外出身だ。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、テネシー大学ノックスビル校の州外授業料は約33,256ドル、ミドルテネシー州立大学は約31,574ドル、私立ヴァンダービルト大学は約67,498ドル。テネシーは州所得税がないため、卒業後に州内で就職した場合の手取りが有利になる点も利点だ。
州立大学システム
公立の中核は「テネシー大学(University of Tennessee)システム」で、旗艦のノックスビル校(1794年創立のランドグラント大学)を筆頭に、チャタヌーガ校、マーティン校、メンフィスの健康科学センターなど6つの教育ユニットで構成される。ミドルテネシー州立大学やメンフィス大学はもう一方の公立系統(テネシー理事会系)に属する。南部最高峰の私立ヴァンダービルト大学はこれらの公立システムには含まれない独立の名門校だ。
主要な大学都市
ナッシュビルNashville
州都かつ最大都市で、名門私立ヴァンダービルト大学が立地する「ミュージックシティ」。医療・音楽・企業が集まり、活気ある都市生活と就職機会が得られる。
ノックスビルKnoxville
テネシー大学ノックスビル校(UT)の本拠地で、グレートスモーキー山脈国立公園の玄関口。近年ダウンタウンの再開発が進み、文化施設や飲食が充実してきた学園都市。
マーフリーズボロMurfreesboro
ナッシュビル近郊にあるミドルテネシー州立大学の学園町。生活費が手頃で、大都市ナッシュビルへのアクセスも良い。
評価の高い学問分野
音楽
「ミュージックシティ」ナッシュビルを擁し、カントリー・ブルース・ロックの文化が根づく。音楽ビジネスや音楽制作を実地で学べる環境がある。
医学
ヴァンダービルト大学の医学部が研究で全米5位級。ナッシュビルは医療大手HCAの本拠地で、医療・生命科学の一大拠点だ。
教育学
ヴァンダービルト大学ピーボディ・カレッジが教育学で全米2位。教育分野で全米屈指の評価を得ている。
農学・工学
テネシー大学ノックスビル校が農学・工学に強く、隣接するオークリッジ国立研究所との連携で先端研究に触れられる。
就職・キャリア環境
留学生の就職先候補となる大企業が州内に集積している。メンフィスには物流大手のフェデックス(FedEx)と自動車部品小売最大手のオートゾーン(AutoZone)、ナッシュビル圏には医療大手のHCAヘルスケアと日産の北米本社、チャタヌーガにはフォルクスワーゲンの組立工場がある。医療・自動車・物流と、専攻分野の実務研修(OPT)先を選びやすい。
留学生のための実用ノート
Time Zone
時差・タイムゾーン
Central / Eastern(州内で混在)。日本時間との差は −15 / −14 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。
Tuition
州内生 vs 州外生 の学費差
米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。
Travel
渡航と主要空港
日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。
Transportation
基本は車社会
テネシーは基本的に車社会で、公共交通は大都市でも限定的だ。大学のシャトルや市内バスはあるものの、地域間の移動や日常生活には車があると格段に便利になる。
Driving
運転免許
生活圏の多くで車が前提になるため、長期滞在ではテネシー州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州の安全局(Department of Safety)で確認するとよい。
生活環境(治安・気候・生活費)
治安
治安は都市と地区で差が大きい。メンフィスなどの大都市は地区によって差がある一方、大学キャンパス周辺や小規模な学園町は概して落ち着いている。単一の統計だけで判断せず、住むエリアや時間帯を意識した行動を心がけるのが、この州に限らず米国留学での基本になる。
気候
温暖湿潤な亜熱帯気候で、夏は高温多湿、冬は比較的穏やかだ。ナッシュビルの年間降雪量は約12cmと少なく、北部の州のような厳冬にはならない。四季はあるが冬の寒さは緩やかで、温暖な気候を求める留学生に向いている。
生活費
生活費は全米平均を下回る手頃さで、テネシーは州所得税がない(配当・利子への課税も2021年に撤廃済み)のが大きな特徴だ。ただし売上税は州+地方で平均約9.5%と全米有数の高さなので、買い物時には意識しておくとよい。総じて生活コストを抑えやすい州だ。
主要空港と日本からのアクセス
ナッシュビル国際空港
州内最大の空港。国際線はカナダや欧州が中心で、日本からの直行便はなく乗り継ぎが必要。
メンフィス国際空港
フェデックスの世界的な貨物ハブ。旅客の日本直行便はなく、乗り継ぎが必要。
テネシーの空港(BNA・MEM)には日本からの直行便がない。デトロイト、シカゴ、ダラス、アトランタなどの主要ハブでの乗り継ぎが現実的で、所要時間は乗り継ぎ込みで16〜18時間が目安になる。
テネシー州の大学
学生数の多い 6 校 / 全 48 校
テネシー州の大学一覧を見るテネシー大学ノックスビル校
The University of Tennessee-Knoxville 州立ミドル・テネシー州立大学
Middle Tennessee State University 州立メンフィス大学
University of Memphis 州立テネシー大学チャタヌーガ校
The University of Tennessee-Chattanooga 州立イースト・テネシー州立大学
East Tennessee State University 州立テネシー工科大学
Tennessee Technological University 州立詳細ガイドのある大学(34校)
- テネシー大学ノックスビル校
- ミドル・テネシー州立大学
- メンフィス大学
- テネシー大学チャタヌーガ校
- イースト・テネシー州立大学
- テネシー工科大学
- オースティン・ピー州立大学
- ヴァンダービルト大学
- ベルモント大学
- テネシー大学マーティン校
- テネシー州立大学
- リプスコム大学
- サザン・アドベンチスト大学
- リー大学
- カンバーランド大学
- ローズカレッジ
- トレヴェッカ・ナザレン大学
- ユニオン大学(テネシー)
- サワニー(南部大学)
- リンカーン記念大学
- カーソン・ニューマン大学
- フリード・ハーデマン大学
- フィスク大学
- メリービル・カレッジ
- キング大学
- クリスチャン・ブラザーズ大学
- テネシー大学サザン校
- テネシー・ウェスレヤン大学
- ミリガン大学
- ブライアンカレッジ
- タスキュラム大学
- ジョンソン大学
- レーン・カレッジ
- ルモイン・オウエンカレッジ
テネシー州出身の著名人
テネシーは音楽の州らしく、ソウル・カントリー・ポップの世界的アーティストを数多く生んでいる。
アレサ・フランクリン
ティナ・ターナー
ドリー・パートン
モーガン・フリーマン
ジャスティン・ティンバーレイク
テネシー州の有名な観光地
グレースランド(Graceland)メンフィス
エルヴィス・プレスリーの邸宅。「キング・オブ・ロックンロール」の暮らしを伝える、メンフィスを象徴する観光地。
グランド・オール・オプリ(Grand Ole Opry)ナッシュビル
1925年に始まったアメリカ史上最長寿のラジオ生放送。カントリー音楽の殿堂として今も公演が続く。
グレートスモーキー山脈国立公園ノースカロライナ州との境
全米で最も来訪者の多い国立公園。霧に包まれた山並みと豊かな生態系で知られ、ノックスビルが玄関口。
よくある質問
テネシー州は治安は大丈夫?
治安は都市・地区による差が大きい。メンフィスなどの大都市は地区によって差がある一方、大学キャンパス周辺や小規模な学園町は概して落ち着いている。単一の統計で判断せず、住むエリアや時間帯を意識した行動を心がけるとよい。
テネシーの大学の学費は?州所得税がないのは有利?
留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、テネシー大学ノックスビル校の州外授業料は約33,256ドル、私立ヴァンダービルト大学は約67,498ドル。ただしテネシーは生活費が全米平均より安く、州所得税もないため、卒業後に州内で就職した場合の手取りや総生活コストの面で有利になる。
日本からテネシーへの直行便はある?
ない。ナッシュビル(BNA)・メンフィス(MEM)とも日本からの直行便がなく、デトロイトやシカゴ、ダラス、アトランタなどの主要ハブでの乗り継ぎが必要。所要時間は乗り継ぎ込みで16〜18時間が目安になる。
テネシーで強い学問分野は?
音楽(「ミュージックシティ」ナッシュビル)、医学(ヴァンダービルト大学が研究で全米5位級)、教育学(ヴァンダービルト大学ピーボディ・カレッジが全米2位)、農学・工学(テネシー大学ノックスビル校とオークリッジ国立研究所)が特に強い。
卒業後、テネシーで就職しやすい?
メンフィスのフェデックスやオートゾーン、ナッシュビル圏のHCAヘルスケアや日産北米本社、チャタヌーガのフォルクスワーゲンなど、医療・自動車・物流を中心に就職先がある。加えて州所得税がない分だけ手取りが有利だ。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通。
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