HI

ハワイ州

Hawaii

アロハステート

太平洋に浮かぶ楽園の島々からなる唯一の州。アジア、ポリネシア、アメリカ本土の文化が融合した独自の「アロハ・スピリット」が根付く。海洋生物学、火山学、再生可能エネルギー研究では世界をリードし、天文台を擁するマウナケアでの宇宙観測も盛ん。日本からの距離が近く、日本語が通じる場所も多い。生活費は高いが、年中温暖な気候と美しい自然、リラックスしたライフスタイルは他州では味わえない。

ハワイは太平洋に浮かぶ火山島群からなる、アメリカで唯一の島嶼州だ。州都かつ最大都市ホノルルはオアフ島にあり、州人口の約3分の2がこのオアフ島に集中する。ほかにハワイ島(ビッグアイランド)、マウイ島、カウアイ島などがある。日本からの直行便が多く、日系コミュニティが根づき日本語が通じる場所も多いため、日本人にとって最も親しみやすい留学先のひとつだ。旗艦校のハワイ大学マノア校(UH Manoa)を中心に、海洋・天文の研究環境が際立つ。

経済は観光・軍事・農業が3本柱。観光は年間200億ドル超を生む最大産業で、真珠湾には世界最大の海軍司令部である米太平洋艦隊が置かれている。コナコーヒーなどの農業や、マウナケア山頂の世界屈指の天文台群も特徴だ。生活費は輸送コストのため全米最高水準だが、年中温暖な気候と多文化社会、そして日本との近さが、他州にはない価値を生んでいる。

基本データ

州都 ホノルル
最大都市 ホノルル
人口 約145万人
面積 28,313 km²
気候 熱帯気候(年間平均: 年間平均気温:23-27°C)
生活費 非常に高い(全米平均の150-180%)
主要産業 観光業、軍事、農業、再生可能エネルギー

大学データ統計

州立大 州内学費 中央値

$7,838

州内出身者のみ適用
州立 3 校のデータ

州立大 州外学費 中央値

$20,798

留学生はこの水準が目安
州立 3 校のデータ

私立大 学費 中央値

$22,227

私立は州内外で同額
私立 4 校のデータ

合格率 中央値

86%

合格率を公表する
6 校のデータ

卒業率 中央値

50%

6年以内の卒業率
7 校のデータ

卒業10年後 年収 中央値

$52,075

入学から10年後の中央値
7 校のデータ

※ ハワイ州 の4年制・非営利 全 7 校(私立 4 校 / 州立 3 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。

教育環境

教育の特色

ハワイの公立大学は「ハワイ大学(University of Hawaiʻi)システム」が担い、旗艦のマノア校(UH Manoa)が中核だ。UH Manoaは海洋学・海洋生物学、天文学(マウナケア天文台群を管理)、火山学・地球物理学、そして太平洋・アジア研究や第二言語習得で世界的な強みを持つ。私立ではホノルルのハワイ・パシフィック大学(HPU)、オアフ島北部ライエのブリガムヤング大学ハワイ校(BYU-Hawaii)、シャミナード大学などが選択肢に加わる。

留学生環境

日系コミュニティと日本語の通用度の高さから、歴史的に日本人留学生に人気の高い州だ。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、ハワイ大学マノア校(UH Manoa)の州外授業料は約34,218ドル(近年据え置き)と、島嶼の立地のわりに抑えめ。生活費は全米最高水準だが、日本食材や日本語対応の環境が整っているため、初めての海外生活でも順応しやすい。海洋・天文など、ハワイならではの分野を学べる点も魅力だ。

州立大学システム

ハワイの公立大学は「ハワイ大学(University of Hawaiʻi)システム」が統括し、旗艦のマノア校(UH Manoa)がその中核でシステム本部も置かれている。UH Manoaに加え、ハワイ島のヒロ校、オアフ島のウェストオアフ校などで構成される。海洋学・天文学・太平洋研究といったハワイの地の利を活かした分野に強みを持つのが、このシステムの大きな特徴だ。

主要な大学都市

ホノルルHonolulu

オアフ島にある州都かつ最大都市で、ハワイ大学マノア校(UH Manoa)やハワイ・パシフィック大学が立地。政治・経済の中心で、ワイキキの観光や多文化な都市生活が身近にある。

ライエLāʻie

オアフ島北部の田園地帯にある、ブリガムヤング大学ハワイ校(BYU-Hawaii)の学園町。隣接するポリネシア文化センターとともに、太平洋の多様な文化が交わる落ち着いた環境。

ヒロHilo

ハワイ島(ビッグアイランド)最大の町で、ハワイ大学ヒロ校が立地。マウナケア天文台やハワイ火山国立公園に近く、自然科学を学ぶには最適の環境。

評価の高い学問分野

海洋学・海洋生物学

ハワイ大学マノア校の海洋・地球科学技術学部(SOEST)が学内最大の研究拠点。太平洋のただ中という立地を活かした海洋研究は世界トップクラスだ。

天文学

ハワイ大学マノア校の天文学研究所がマウナケア山頂の世界屈指の天文台群を管理する。標高4,200mの観測環境は他に類を見ない。

火山学・地球科学

活火山を擁するハワイ島を舞台に、火山学・地球物理学の研究環境が充実している。ハワイ火山国立公園も研究フィールドになる。

太平洋・アジア研究

太平洋とアジアの結節点という立地から、太平洋・アジア地域研究や第二言語習得の分野でUH Manoaが世界的な評価を得ている。

就職・キャリア環境

ハワイの雇用は観光・ホスピタリティと軍事・政府が中心だ。観光は年間200億ドル超を生む最大産業で、ホテル・旅行業界が大きな受け皿になる。真珠湾には米太平洋艦隊が置かれ、国防関連の雇用も大きい。本土のような大企業本社の集積は少ないため、就職は観光・海洋科学・軍事関連が中心になる。専攻に応じて、これらの分野の実務研修(OPT)先を探すことになる。

留学生のための実用ノート

Time Zone

時差・タイムゾーン

Hawaii Time(UTC−10)。日本時間との差は −19 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。

Tuition

州内生 vs 州外生 の学費差

米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。

Career

OPT は連邦法、就職機会は州依存

OPT連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、観光業、軍事、農業、再生可能エネルギー 関連の職種を狙うのが現実的。

Travel

渡航と主要空港

日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。

Transportation

ホノルルはバスと新交通、島間は飛行機

オアフ島には公共バス「TheBus」があり、2023年からは全米初の無人メトロ「スカイライン(Skyline)」も段階的に開業している。島内は公共交通で移動できるが、他の島へは飛行機での移動が基本だ。郊外や他島を回るなら車があると便利になる。

Driving

運転免許

ホノルル都市部は公共交通で生活できるが、島の各地を回るには車が便利。長期滞在で運転するならハワイ州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州・郡の担当窓口で確認するとよい。

生活環境(治安・気候・生活費)

治安

ホノルルは大都市のなかでは概して穏やかとされるが、留学生にとって実務的に注意すべきなのは観光地での置き引きやレンタカーの車上荒らしだ。ワイキキなど人の多いエリアでは持ち物の管理を心がけたい。単一の統計だけで判断せず、住むエリアや時間帯を意識するのは、この州に限らず米国留学での基本になる。

気候

年間を通じて温暖な熱帯性気候で、東からの貿易風が気温・湿度を和らげるため極端に暑くなりにくい。ホノルルの平均気温は夏で最高31℃前後、冬でも28℃前後と過ごしやすい。ただし島内でも標高や風向きによって降水量の差が大きく(雨陰)、同じ島でも乾いた地域と雨の多い地域が分かれる。四季の変化は小さく、常夏の環境だ。

生活費

生活費は全米最高水準だ。物資の多くを島外からの輸入に頼るため物価が高く、特に住宅費が突出している(ホノルルの生活費は全米平均を大きく上回る)。一方で、日系人口が多いため日本食材や日本食レストランが手に入りやすく、日本からの留学生にとっては生活面での心理的なハードルが低い点は大きな利点だ。

主要空港と日本からのアクセス

HNL

ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル)

ハワイ最大の空港。日本航空・全日空・ZIPAIR・ハワイアン航空などが日本各都市から直行便を運航しており、日本からのアクセスは全米で最も便利。

ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)へは、日本航空・全日空・ZIPAIR・ハワイアン航空などが羽田・成田・関西・中部などから直行便を運航している。所要時間は直行で約7〜8時間と、本土のどの州よりも日本から近い。

ハワイ州出身の著名人

ハワイは元米大統領から世界的なミュージシャン・俳優まで、この島で生まれた著名人がいる。

バラク・オバマ

第44代アメリカ大統領
ホノルル

ブルーノ・マーズ

ミュージシャン
ホノルル

ジェイソン・モモア

俳優
ホノルル

ハワイ州の有名な観光地

ワイキキビーチオアフ島・ホノルル

世界的に有名なビーチリゾート。ホテルやショップが集まる観光の中心地で、サーフィンや海水浴が楽しめる。

真珠湾・USSアリゾナ記念館オアフ島

1941年の真珠湾攻撃の舞台。海に沈む戦艦アリゾナの上に建つ記念館で、歴史の重みに触れられる。

ハナウマ湾オアフ島

火山の噴火口が湾になった自然保護区。約400種の魚やアオウミガメが生息し、シュノーケリングの名所として知られる。

ハワイ火山国立公園ハワイ島

活火山キラウエアを擁する世界遺産の国立公園。溶岩の大地や噴気孔など、地球の息吹を間近で体感できる。

マウナケア天文台群ハワイ島

標高4,205mの山頂に世界屈指の望遠鏡群が集まる観測地。澄んだ空気と暗い夜空が、宇宙観測に理想的な環境を生む。

よくある質問

ハワイは日本人留学生に人気なのはなぜ?

日本からの直行便が多く(所要約7〜8時間)、日系人口が多いため日本語が通じる場所や日本食材が手に入りやすいことが大きい。年中温暖な気候と多文化社会で、初めての海外生活でも順応しやすい。海洋学・天文学などハワイならではの分野を学べる点も魅力だ。

ハワイの大学の学費や生活費は?

留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、ハワイ大学マノア校(UH Manoa)の州外授業料は約34,218ドルと島嶼の立地のわりに抑えめ。ただし生活費は輸送コストのため全米最高水準で、特に住宅費が高い。日本食材が手に入りやすい点は、生活面での安心材料になる。

日本からハワイへの直行便はある?

ある。ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)へは、日本航空・全日空・ZIPAIR・ハワイアン航空などが羽田・成田・関西・中部などから直行便を運航している。所要時間は直行で約7〜8時間と、本土のどの州よりも日本から近い。

ハワイで強い学問分野は?

海洋学・海洋生物学(ハワイ大学マノア校SOEST)、天文学(マウナケア天文台群)、火山学・地球科学(活火山のハワイ島)、太平洋・アジア研究が特に強い。太平洋のただ中という地の利を活かした自然科学・地域研究の環境は、他州では得られないものだ。

卒業後、ハワイで就職しやすい?

ハワイの雇用は観光・ホスピタリティと軍事・政府が中心で、本土のような大企業本社の集積は少ない。就職は観光・海洋科学・軍事関連が中心になる。専攻に応じてこれらの分野の実務研修(OPT)先を探すことになる。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通。