OR

オレゴン州

Oregon

ビーバーステート

「Keep Portland Weird(ポートランドを変わり者のままに)」のスローガンで知られる、独自のカウンターカルチャーが根付く州。ナイキ、インテルのプロセッサ工場があり、「シリコンフォレスト」と呼ばれるテックハブも形成。消費税がなく、買い物が安い。環境保護意識が高く、オーガニック食品やサステナビリティへの関心が強い。クレーターレイク国立公園や太平洋岸の美しい海岸線など、自然も豊か。

オレゴンはアメリカ北西部(パシフィック・ノースウェスト)の州で、州都はセーラム、最大都市はポートランドだ。人口の多くは、ユージーンからコーバリス、セーラム、ポートランドへと連なるウィラメット渓谷に集中する。独自のカウンターカルチャーと環境意識の高さで知られ、オレゴン州立大学(OSU)とオレゴン大学(University of Oregon)という2つの研究大学が学びを支える。豊かな自然とサステナブルなライフスタイルを重んじる土地柄が、この州ならではの魅力だ。

経済はテック(シリコンフォレスト)とスポーツ用品、林業が柱。スポーツ用品大手のナイキ(Nike)がビーバートンに本社を構え、インテル(Intel)が都市圏ヒルズボロに最大級の拠点を持つ。本土最大の木材生産州でもある。オレゴンは消費税がない一方で州所得税は最高9.9%と高めだ。環境・アウトドア・クリエイティブ産業に関心のある留学生に向いた州といえる。

基本データ

州都 セーラム
最大都市 ポートランド
人口 約420万人
面積 254,799 km²
気候 海洋性気候~半乾燥気候(年間平均: 年間平均気温:9-13°C)
生活費 中程度(全米平均の100-115%)
主要産業 テクノロジー、林業、農業、観光、製造業

大学データ統計

州立大 州内学費 中央値

$12,762

州内出身者のみ適用
州立 7 校のデータ

州立大 州外学費 中央値

$32,534

留学生はこの水準が目安
州立 7 校のデータ

私立大 学費 中央値

$41,515

私立は州内外で同額
私立 14 校のデータ

合格率 中央値

88%

合格率を公表する
21 校のデータ

卒業率 中央値

58%

6年以内の卒業率
20 校のデータ

卒業10年後 年収 中央値

$57,436

入学から10年後の中央値
23 校のデータ

※ オレゴン州 の4年制・非営利 全 26 校(私立 18 校 / 州立 8 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。

教育環境

教育の特色

オレゴンの公立大学は、コーバリスのオレゴン州立大学(OSU)とユージーンのオレゴン大学(University of Oregon=UO)という2つの研究大学が柱だ。OSUはランドグラント大学でR1(研究が非常に活発)、海洋学・農学・林学・工学に強い。UOはAAU加盟の研究大学で、ジャーナリズム・建築・スポーツビジネスに定評がある(ナイキ共同創業者フィル・ナイトが多額を寄付してきた縁も深い)。ポートランド州立大学(PSU)は都市型の研究大学として都市計画などに強みを持つ。

留学生環境

環境意識の高いコミュニティとアウトドア文化を背景に、留学生に人気の州だ。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、オレゴン大学(UO)の州外授業料は約44,598ドル、オレゴン州立大学(OSU)は約38,190ドル。オレゴンは消費税がないため日常の買い物の負担が軽い一方、州所得税は高めだ。サステナビリティやクリエイティブ分野に関心のある学生にとって、独自の学びの環境が広がっている。

州立大学システム

オレゴンの公立大学は、コーバリスのオレゴン州立大学(OSU)とユージーンのオレゴン大学(University of Oregon)という2つの研究大学が中心だ。OSUはランドグラント大学で州最大規模、UOはAAU加盟の総合研究大学。加えて都市型のポートランド州立大学(PSU)や、応用技術に特化したオレゴン工科大学(Oregon Tech)が各地域を支える。かつての州立大学統括機構は2015年に解体され、現在は各校が独立した理事会のもとで運営されている。

主要な大学都市

コーバリスCorvallis

オレゴン州立大学(OSU)のある落ち着いた学園町。全米屈指の自転車通勤率で知られ、ウィラメット渓谷の穏やかな環境で学業に集中しやすい。

ユージーンEugene

オレゴン大学(University of Oregon)のある街。「トラックタウン(陸上の街)」の異名を持ち、アートとアウトドア、カウンターカルチャーの色が濃い。

ポートランドPortland

州最大都市で、ポートランド州立大学などが立地。MAXライトレールと自転車文化、環境志向の都市計画で知られる「バラの街」。

評価の高い学問分野

海洋学・地球科学

オレゴン州立大学(OSU)の海洋学が世界トップクラス(世界5位級)。太平洋岸にハットフィールド海洋科学センターを持ち、海洋研究の拠点となっている。

林学・農学・環境

本土最大の木材生産州という立地を背景に、OSUが林学・農学・環境科学に伝統的な強みを持つ。

スポーツビジネス・ジャーナリズム

オレゴン大学(UO)はナイキ発祥の地という縁からスポーツマーケティングに強く、全米最古級のジャーナリズム学部でも知られる。

建築・都市計画

UOの建築(サステナブルデザイン)やポートランド州立大学の都市計画が全米上位。環境志向の都市づくりで知られるオレゴンならではの分野だ。

就職・キャリア環境

留学生の就職先候補として、テックとスポーツ用品の大企業が州内にある。スポーツ用品世界大手のナイキ(Nike)がビーバートンに本社を構え、半導体のインテル(Intel)が都市圏ヒルズボロに最大級の拠点(「シリコンフォレスト」)を持つ。林業・食品・ワインといった産業も基盤だ。テック・スポーツ・環境関連と、専攻分野の実務研修(OPT)先を選びやすい。

留学生のための実用ノート

Time Zone

時差・タイムゾーン

Pacific Time(UTC−8)。日本時間との差は −17 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。

Tuition

州内生 vs 州外生 の学費差

米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。

Career

OPT は連邦法、就職機会は州依存

OPT連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、テクノロジー、林業、農業、観光、製造業 関連の職種を狙うのが現実的。

Travel

渡航と主要空港

日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。

Transportation

ポートランドは公共交通・自転車が充実

ポートランドはMAXライトレールやストリートカー、自転車インフラが整い、環境志向の都市計画で知られるため、車なしでも生活しやすい。コーバリスも全米屈指の自転車通勤率を誇る。一方、地方や州内の移動には車があると便利だ。

Driving

運転免許

ポートランドなどの都市部は公共交通と自転車で生活しやすいが、地方で車を使う場合は、生活圏に応じてオレゴン州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州の車両管理局(DMV)で確認するとよい。

生活環境(治安・気候・生活費)

治安

治安は都市と地区で差がある。ポートランドは暴力犯罪率自体は低いとされる一方、ホームレス問題や窃盗が継続課題として指摘され、治安の悪化イメージが広がった経緯もある。コーバリスやユージーンといった大学町は、より小規模で落ち着いた学園都市だ。単一の統計や報道イメージだけで判断せず、住むエリアや時間帯を意識するとよい。

気候

西部と東部で気候が大きく異なる。西部(ポートランド・ウィラメット渓谷)は温暖湿潤な海洋性気候で、冬は雨が多く湿潤、夏は乾燥して過ごしやすい。ポートランドは「バラの街」と呼ばれるほど薔薇栽培に適した穏やかな気候だ。一方、カスケード山脈を越えた東部は高地砂漠で、冬は寒く乾燥する。西部の雨の多さには慣れが必要だ。

生活費

生活費はポートランドを中心に近年上昇しているが、沿岸部の大都市ほどではない。オレゴンは消費税がないため日常の買い物の負担が軽いのが特徴だ。ただし州所得税は最高9.9%と高めで、就労後は所得に応じた税負担がある。大学町のコーバリスやユージーンは都市部より生活費を抑えやすい。

主要空港と日本からのアクセス

PDX

ポートランド国際空港

州の旅客の9割を占める最大空港。かつてあった日本直行便は2020年に運休し、現在はシアトルなどでの乗り継ぎが必要。

ポートランド国際空港(PDX)への日本からの直行便は、かつてのデルタ成田便が2020年に運休して以降なく、シアトル(SEA)などでの乗り継ぎが現実的。所要時間は乗り継ぎ込みで13〜15時間が目安になる。

オレゴン州出身の著名人

オレゴンはアニメーションの巨匠から二重ノーベル賞受賞者まで、多彩な人物を生んでいる。

マット・グレイニング

『ザ・シンプソンズ』作者
ポートランド

ライナス・ポーリング

化学者(ノーベル化学賞・平和賞)
ポートランド

リバー・フェニックス

俳優
マドラス

スティーブ・プリフォンテーン

陸上中長距離選手
クースベイ

ビバリー・クリアリー

児童文学作家
マクミンビル

オレゴン州の有名な観光地

クレーターレイク国立公園州南部

約7,700年前の火山噴火でできたカルデラ湖。水深約594mは全米最深で、鮮やかな青色の湖面が神秘的。オレゴン州唯一の国立公園。

マルトノマ滝コロンビア川渓谷

落差約189mの州内最高の滝。太平洋岸北西部で最も来訪者の多い自然観光地で、渓谷沿いの歴史的ハイウェイからアクセスできる。

キャノンビーチ州北部海岸

巨大な岩「ヘイスタックロック」が象徴の海岸。映画『グーニーズ』の舞台としても知られ、世界有数の美しいビーチに数えられる。

フッド山州北部

標高3,429mの州最高峰の成層火山。スキーや登山の名所で、ポートランドからも望める象徴的な山だ。

よくある質問

オレゴン州(ポートランド)は治安は大丈夫?

治安は都市と地区で差がある。ポートランドは暴力犯罪率自体は低いとされる一方、ホームレス問題や窃盗が継続課題として指摘され、治安の悪化イメージが広がった経緯もある。コーバリスやユージーンといった大学町はより小規模で落ち着いている。報道イメージだけで判断せず、住むエリアや時間帯を意識するとよい。

オレゴンの大学の学費は?消費税がないのは有利?

留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、オレゴン大学(UO)の州外授業料は約44,598ドル、オレゴン州立大学(OSU)は約38,190ドル。オレゴンは消費税がないため日常の買い物の負担が軽い一方、州所得税は最高9.9%と高めで、就労後は所得に応じた税負担がある。

日本からオレゴンへの直行便はある?

現在はない。かつてポートランド国際空港(PDX)にあったデルタの成田直行便が2020年に運休して以降、シアトル(SEA)などでの乗り継ぎが必要。所要時間は乗り継ぎ込みで13〜15時間が目安になる。

オレゴンで強い学問分野は?

海洋学・地球科学(オレゴン州立大学が世界トップクラス)、林学・農学・環境(本土最大の木材生産州)、スポーツビジネス・ジャーナリズム(ナイキ発祥のオレゴン大学)、建築・都市計画が特に強い。環境志向の土地柄と結びついた分野が充実している。

卒業後、オレゴンで就職しやすい?

スポーツ用品世界大手のナイキ(ビーバートン本社)、半導体のインテル(ヒルズボロの大規模拠点=シリコンフォレスト)などが集積し、テック・スポーツ・環境関連で就職先がある。専攻分野の実務研修(OPT)先を選びやすい。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通。