WA

ワシントン州

Washington

エバーグリーンステート

シアトルを中心に世界を代表するテック企業が集結する「エバーグリーンステート」。Microsoft、Amazon、Boeing、Starbucksの本社があり、Google、Meta、Appleも大規模オフィスを構える。University of Washingtonはコンピュータサイエンスで全米トップ10に入る公立大学。州所得税がなく、テック企業での高収入を最大化できる。「雨の街シアトル」のイメージがあるが、実は霧雨が多いだけで年間降水量は全米平均程度。美しいピュージェット湾とカスケード山脈に囲まれた自然環境も魅力。

ワシントン州はアメリカ北西部(パシフィック・ノースウェスト)にあり、首都のワシントンD.C.とはまったくの別物だ。州都はオリンピア、最大都市はテック産業の中心シアトル。マイクロソフトやアマゾンの本社、ボーイングの製造拠点、スターバックス発祥の地を擁し、コンピュータサイエンスや工学を学んでそのまま世界的テック企業への就職を狙えるのが最大の魅力。海と山に囲まれた美しい自然環境も、この州で学ぶ大きな価値になる。

経済はテックと航空機が二枚看板で、アマゾン(シアトル本社)、マイクロソフト(レドモンド)、ボーイング(製造拠点)、スターバックス(シアトル本社)が集積する。加えて全米一の木材産地でもあり、リンゴなどの農業も盛んだ。ワシントン州は一般の所得層には州所得税がかからないため、テック就職後の手取りを最大化しやすい。生活費、とくにシアトルの住宅費は高めだが、その分だけ高収入の機会が用意されている。

基本データ

州都 オリンピア
最大都市 シアトル
人口 約780万人
面積 184,661 km²
気候 海洋性気候~半乾燥気候(年間平均: 年間平均気温:9-12°C)
生活費 高い(全米平均の110-130%)
主要産業 テクノロジー、航空宇宙、小売、農業、林業

大学データ統計

州立大 州内学費 中央値

$8,586

州内出身者のみ適用
州立 15 校のデータ

州立大 州外学費 中央値

$25,959

留学生はこの水準が目安
州立 15 校のデータ

私立大 学費 中央値

$40,160

私立は州内外で同額
私立 16 校のデータ

合格率 中央値

83%

合格率を公表する
19 校のデータ

卒業率 中央値

54%

6年以内の卒業率
30 校のデータ

卒業10年後 年収 中央値

$58,561

入学から10年後の中央値
33 校のデータ

※ ワシントン州 の4年制・非営利 全 36 校(私立 21 校 / 州立 15 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。

教育環境

教育の特色

ワシントンの公立大学は、州のフラッグシップであるワシントン大学シアトル校(UW)が中心だ。UWはコンピュータサイエンス(ポール・アレン・スクール)、医学、公衆衛生・グローバルヘルスで全米トップクラスの研究大学で、研究費は全米有数の規模を誇る。もう一方の主力ワシントン州立大学(WSU)はランドグラント大学で、農学・獣医学に伝統的な強みを持つ。ほかにウェスタン・ワシントン大学などが各地域を支える。

留学生環境

ワシントン大学シアトル校(UW)は国際色が豊かで、2024年秋時点で学部生の約13%が留学生だ。テック企業が至近にあり、インターンから就職への流れが太い。留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、UWの州外授業料・諸費は約43,209ドル、ワシントン州立大学(WSU)は約29,950ドル。一般の所得層には州所得税がかからないため、卒業後にテック企業で就職した場合の手取りを最大化しやすい点も利点だ。

州立大学システム

ワシントンの公立大学は、フラッグシップのワシントン大学シアトル校(UW)と、ランドグラント大学のワシントン州立大学(WSU)が2大研究大学として牽引する。UWはシアトルのほかボセルなどにキャンパスを持ち、WSUは本校プルマンに加えスポケーンやバンクーバーなどに分校を展開する。ほかにウェスタン・ワシントン大学、セントラル・ワシントン大学、イースタン・ワシントン大学が地域の教育を担う。

主要な大学都市

シアトルSeattle

ワシントン大学シアトル校(UW)が立地する州最大都市で、テック産業の世界的な中心地。アマゾン・マイクロソフトが至近にあり、インターン・就職の機会が非常に豊富。住宅費は全米有数の高さ。

プルマンPullman

州東部パルース地域にあるワシントン州立大学(WSU)の学園町。大学が街の最大の雇用主という典型的なカレッジタウンで、落ち着いた環境で学べる。

ベリンハムBellingham

シアトルの北、カナダ国境に近いウェスタン・ワシントン大学の街。ベリンハム湾に面し、ハイキングや自転車道が充実した自然豊かな環境。

評価の高い学問分野

コンピュータサイエンス

ワシントン大学シアトル校(UW)のポール・アレン・スクールが全米トップクラス。アマゾン・マイクロソフトが目の前にあり、インターンから就職への流れが太い。

医学・公衆衛生

UWの医学部は全米で最上位クラスに評価され、公衆衛生・グローバルヘルスの分野でも全米トップクラスの研究拠点だ。

航空宇宙・工学

ボーイングの本拠地という立地を活かし、航空宇宙・工学分野の研究と実務が結びつく環境がある。

農学・獣医学

ワシントン州立大学(WSU)が農学・獣医学に伝統的な強みを持ち、ランドグラント大学として全米有力の実績を誇る。

就職・キャリア環境

留学生の就職先候補となる世界的企業が集積している。シアトルにはアマゾン(Amazon)とスターバックス(Starbucks)の本社、近郊のレドモンドにはマイクロソフト(Microsoft)があり、ボーイング(Boeing)の製造拠点も州内に残る。グーグルやメタも大規模オフィスを構える。テック・クラウド・航空宇宙と、専攻分野の実務研修(OPT)先の選択肢が全米屈指で、コンピュータサイエンス志望には理想的な環境だ。

留学生のための実用ノート

Time Zone

時差・タイムゾーン

Pacific Time(UTC−8)。日本時間との差は −17 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。

Tuition

州内生 vs 州外生 の学費差

米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。

Career

OPT は連邦法、就職機会は州依存

OPT連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、テクノロジー、航空宇宙、小売、農業、林業 関連の職種を狙うのが現実的。

Travel

渡航と主要空港

日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。

Transportation

シアトルは公共交通が拡充中

シアトルはライトレール(Link)やバス網が整い、拡張も進んでいるため、市内は公共交通で移動しやすい。モノレールも運行する。一方、プルマンなど東部の大学町では車が便利だが、学生はバスを無料で利用できる場合もある。

Driving

運転免許

シアトルで学ぶなら公共交通で生活できるが、郊外や東部で車を使う場合は、生活圏に応じてワシントン州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州の免許担当窓口(Department of Licensing)で確認するとよい。

生活環境(治安・気候・生活費)

治安

治安は都市と地区で差がある。シアトルは大都市ゆえに地区によって差があり、住むエリアを選ぶことが大切だ。一方、プルマンやベリンハムといった大学町は小規模で落ち着いた環境。誇張された治安イメージに惑わされず、地区・時間帯を意識した行動を心がけるのが、この州に限らず米国留学での基本になる。

気候

西部(シアトル側)と東部で気候が大きく異なる。西部は温暖湿潤な海洋性気候で、冬から春にかけて霧雨が多く曇りがちだが、夏は比較的乾燥して過ごしやすい。「雨の街」のイメージほど土砂降りは多くなく、小雨が長く続くのが特徴だ。一方、カスケード山脈を越えた東部は乾燥した半乾燥気候。州最高峰マウントレーニアなど、山と海に囲まれた変化に富む自然が身近にある。

生活費

生活費、とくにシアトルの住宅費は全米有数の高さだ。1990年代以降のテックブームで不動産価格が上昇を続けている。一方、プルマンなど東部の大学町は生活費が抑えやすい。ワシントン州は一般の所得層には州所得税がかからないため、高収入のテック就職と組み合わせれば手取りの面で有利になる。

主要空港と日本からのアクセス

SEA

シアトル・タコマ国際空港

パシフィック・ノースウェスト最大の空港。全日空(ANA)が羽田へ、アラスカ航空が成田へ直行便を運航しており、日本から乗り継ぎなしでアクセスできる。

シアトル・タコマ国際空港(SEA)は全日空(羽田)やアラスカ航空(成田)などの日本直行便があり、西海岸のなかでもアクセスの良い州のひとつ。所要時間は直行で約10時間。

ワシントン州の大学

学生数の多い 6 校 / 全 36 校

ワシントン州の大学一覧を見る

ワシントン州出身の著名人

ワシントン州はロックの革命児からテクノロジーの巨人まで、時代を変えた人物を生んでいる。

ジミ・ヘンドリックス

ミュージシャン
シアトル

ビル・ゲイツ

マイクロソフト創業者
シアトル

ポール・アレン

マイクロソフト共同創業者
シアトル

カート・コバーン

ミュージシャン(ニルヴァーナ)
アバディーン

ビング・クロスビー

歌手・俳優
タコマ

ジョン・エルウェイ

アメリカンフットボール選手
ポートエンジェルス

ワシントン州の有名な観光地

スペースニードル(Space Needle)シアトル

1962年の万博のために建てられた高さ約184mの展望塔。シアトルのシンボルで、山と湾を一望できる。

パイクプレイスマーケットシアトル

スターバックス1号店がある歴史ある公設市場。魚を投げるパフォーマンスや地元の food で賑わう名所。

マウントレーニア国立公園州中西部

標高約4,392mの成層火山を中心とする国立公園。高山の花畑や氷河、ハイキングで知られる大自然。

オリンピック国立公園オリンピック半島

太平洋岸・高山・温帯雨林という多様な生態系が一つの公園に共存する世界遺産級の自然。

よくある質問

シアトル(ワシントン州)は治安は大丈夫?

治安は都市と地区で差がある。シアトルは大都市ゆえに地区によって差があり、住むエリアを選ぶことが大切だ。プルマンやベリンハムといった大学町は小規模で落ち着いている。誇張された治安イメージに惑わされず、地区・時間帯を意識した行動を心がけるとよい。

ワシントン州の大学の学費は?州所得税がないのは有利?

留学生は原則「州外・国際学生」扱いで、ワシントン大学シアトル校(UW)の州外授業料・諸費は約43,209ドル、ワシントン州立大学(WSU)は約29,950ドル。シアトルの生活費は高めだが、一般の所得層には州所得税がかからないため、卒業後にテック企業で就職した場合の手取りを最大化しやすい。

日本からワシントン州(シアトル)への直行便はある?

ある。シアトル・タコマ国際空港(SEA)は全日空が羽田へ、アラスカ航空が成田へ直行便を運航しており、日本から乗り継ぎなしでアクセスできる。所要時間は直行で約10時間と、西海岸のなかでも近い。

ワシントン州で強い学問分野は?

コンピュータサイエンス(ワシントン大学シアトル校が全米トップクラス)、医学・公衆衛生(UWは全米最上位クラス)、航空宇宙・工学(ボーイングの本拠地)、農学・獣医学(ワシントン州立大学)が特に強い。アマゾン・マイクロソフトが至近で、学びと実務が直結する。

卒業後、ワシントン州で就職しやすい?

シアトルにアマゾン、スターバックスの本社、近郊のレドモンドにマイクロソフト、州内にボーイングの製造拠点があり、グーグルやメタも大規模オフィスを構える。専攻分野の実務研修(OPT)先はテック・クラウド・航空宇宙と全米屈指の豊富さだ。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通だが、州所得税がない分だけ手取りは有利になる。