VT

バーモント州

Vermont

グリーンマウンテンステート

全米で2番目に人口が少ない小さな州だが、その美しさと独自の価値観で知られる。メープルシロップ生産量は全米1位、Ben & Jerry'sアイスクリームの発祥地でもある。秋の紅葉は圧巻で、「フォリッジ・シーズン」には全米から観光客が訪れる。環境保護意識が非常に高く、オーガニック農業や地産地消の文化が根付く。Middlebury Collegeは語学教育で全米最高峰として知られる。都会の喧騒から離れた、自然と共に学ぶ環境。

バーモントはニューイングランド地方の小さな州で、州の中央をグリーン山脈が南北に走る。州都はモントピリア、最大都市はシャンプレイン湖畔のバーリントンだ。人口は約64万人と全米でも最少級で、メープルシロップ生産量が全米一、アイスクリームのベン&ジェリーズ発祥の地でもある。旗艦のバーモント大学(UVM)と、語学教育で全米最高峰のミドルベリー・カレッジが学びを支える。環境意識が高く、自然とともに学べる独自の価値観を持つ州だ。

経済は酪農・メープルシロップ・林業などの農業、観光(スキー・紅葉)、医療・教育が柱だ。バーリントンの最大雇用主はUVM医療センターとバーモント大学で、大学都市としての性格が強い。環境保護や地産地消の文化が根づき、オーガニック農業も盛んだ。秋の圧巻の紅葉と、都会の喧騒から離れた静かな環境が、自然のなかで学びたい留学生を引きつけている。

基本データ

州都 モントピリア
最大都市 バーリントン
人口 約65万人
面積 24,906 km²
気候 湿潤大陸性気候(年間平均: 年間平均気温:4-8°C)
生活費 中程度(全米平均の100-110%)
主要産業 観光、農業(酪農・メープルシロップ)、製造業、教育

大学データ統計

州立大 州内学費 中央値

$15,505

州内出身者のみ適用
州立 2 校のデータ

州立大 州外学費 中央値

$33,899

留学生はこの水準が目安
州立 2 校のデータ

私立大 学費 中央値

$51,450

私立は州内外で同額
私立 7 校のデータ

合格率 中央値

65%

合格率を公表する
9 校のデータ

卒業率 中央値

71%

6年以内の卒業率
9 校のデータ

入学から10年後 年収 中央値

$58,386

入学から10年後の中央値
9 校のデータ

※ バーモント州 の4年制・非営利 全 12 校(私立 10 校 / 州立 2 校)から算出。項目ごとに数値を公表している学校数が異なるため、各タイルに母数を併記している。

教育環境

教育の特色

バーモントの高等教育は、州立旗艦のバーモント大学(University of Vermont=UVM/バーリントン)と、私立名門ミドルベリー・カレッジが特徴だ。UVMは1791年創立の州最古の大学で、環境(ルーベンスタイン環境・自然資源学部)・医学・農学に強い。ミドルベリー・カレッジは全米トップクラスのリベラルアーツ・カレッジ(全米13位級)で、10言語の集中講座「ミドルベリー・ランゲージ・スクール」は語学教育で全米最高峰、国際研究にも定評がある。

留学生環境

留学生は原則、州立は州外料金、私立は全員同額が適用される。州立バーモント大学(UVM)の州外授業料は約45,502ドル、私立ミドルベリー・カレッジは授業料だけで約67,600ドルと高額で、寮費・食費を加えるとさらに上がる。生活費もニューイングランドらしく全米平均を約1割上回る(生活費指数113.6、全米10位)。費用は高めだが、少人数教育の質の高さや、語学・環境分野の独自の学びに大きな価値がある州だ。(金額は米教育省 College Scorecard の2024-25年度データ。米国の大学は毎年値上げするため、出願時は各大学の公式サイトで最新額を確認してほしい)

州立大学システム

バーモントの公立高等教育は2つの系統からなる。州立旗艦のバーモント大学(University of Vermont=UVM/バーリントン、ランドグラント研究大学)と、2023年にキャッスルトン大学などが合併して発足した「バーモント州立大学(Vermont State University)」だ。一方、全米トップクラスの私立リベラルアーツ・カレッジであるミドルベリー・カレッジは、これらの公立システムには含まれない独立の名門校で、語学教育で世界的に知られる。

主要な大学都市

バーリントンBurlington

シャンプレイン湖畔にある州最大都市で、バーモント大学(UVM)やシャンプレイン・カレッジが立地。湖と山に囲まれた美しいカレッジタウンで、環境意識の高い文化が根づく。

ミドルベリーMiddlebury

全米トップクラスのリベラルアーツ・カレッジ、ミドルベリー・カレッジのある学園町。語学教育の名門を核とした、緑豊かで静かな環境だ。

評価の高い学問分野

語学・国際研究

ミドルベリー・カレッジの「ミドルベリー・ランゲージ・スクール」は10言語の集中講座を持つ語学教育の全米最高峰。国際研究や海外プログラムでも世界的に知られる。

環境・自然資源

バーモント大学(UVM)のルーベンスタイン環境・自然資源学部が環境科学に強い。環境意識の高い土地柄と結びついた学びができる。

医学・農学

UVMのラーナー医学部や農学・生命科学部が医療・農業分野を担う。酪農が盛んな州の産業とも結びついている。

リベラルアーツ

ミドルベリー・カレッジが全米トップクラスのリベラルアーツ・カレッジ(全米13位級)として、少人数の質の高い学部教育を提供している。

就職・キャリア環境

バーモントの雇用は医療・教育、酪農・メープルシロップ・林業などの農業、観光が柱だ。バーリントンの最大雇用主はUVM医療センターとバーモント大学で、アイスクリームのベン&ジェリーズなど食品ブランドもある。本土の大都市ほどの大企業本社の集積は少なく、就職は州の産業や大学・医療機関を視野に入れることになる。専攻に応じて、環境・農業・観光といった分野の実務研修(OPT)先を探すのが現実的だ。就労ビザ(H-1B)による長期就職は連邦の抽選制度に左右される点は他州と共通。

留学生のための実用ノート

Time Zone

時差・タイムゾーン

Eastern Time(UTC−5)。日本時間との差は −14 時間。家族との連絡や出願書類の締切確認時に意識する。

Tuition

州内生 vs 州外生 の学費差

米国の州立大学は 州内生(その州の住民)と州外生で年 2〜3 倍の学費差。留学生は 原則「州外生」扱い となる。Honors College で減免を狙う戦略も。

Career

OPT は連邦法、就職機会は州依存

OPT は 連邦移民法で全米共通。ただし実際の就職機会は州ごとに異なり、観光、農業(酪農・メープルシロップ)、製造業、教育 関連の職種を狙うのが現実的。

Travel

渡航と主要空港

日本からの直行便の有無は州により大きく違う。直行便がある主要空港(LAX / SFO / ORD / DFW / SEA / HNL / DTW / JFK / EWR / IAD など)に到着 → 国内線で目的地、というルートが一般的。

Transportation

農村州の車社会

バーモントは全米最少級の人口の農村州で、公共交通は限定的で基本は車社会だ。バーリントンの市内は徒歩・バスで移動しやすいが、州内の移動やアウトドアへのアクセスには車があると便利になる。冬季は積雪の運転に注意が必要だ。

Driving

運転免許

都市部は公共交通で生活しやすいが、地方で車を使う場合は、生活圏に応じてバーモント州の運転免許取得を検討することになる。手続きの詳細は州の担当窓口で確認するとよい。

生活環境(治安・気候・生活費)

治安

バーモントは全米でも有数の安全な州の一つとされ(WalletHub の2025年・2026年ランキングでは全米1位)、暴力犯罪率が全国平均を下回る。バーリントンやミドルベリーといった大学町も落ち着いており、留学初年度を安心して過ごしやすい。とはいえ、住むエリアや時間帯を意識するのは、この州に限らず米国留学での基本になる。

気候

四季がはっきりした湿潤大陸性気候で、年平均気温は約6℃と冷涼だ。ニューイングランドらしく冬は長く寒く、積雪が多いためスキーの適地となっている。秋にはグリーン山脈一帯で全米屈指の紅葉(フォリッジ)が広がり、春先はメープルシロップの収穫期だ。冬用の本格的な防寒具は必須で、四季の自然の変化が生活を彩る。

生活費

生活費はニューイングランドらしく全米平均を約1割上回る(生活費指数113.6、全米10位)。私立ミドルベリー・カレッジは授業料だけで約67,600ドルと高額だが、奨学金でカバーできる場合もある。物価は高めだが、環境の質の高さや少人数教育の価値を含めて考えるとよい州だ。費用計画は入念に立てたい。

主要空港と日本からのアクセス

BTV

パトリック・リーヒ・バーリントン国際空港

州で圧倒的に最大の空港だが国内線が中心で、日本からの直行便はない。ボストンや近隣のモントリオール(カナダ)が国際玄関口となる。

州内のバーリントン(BTV)に日本からの直行便はなく、ボストン・ローガン国際空港(BOS)や他の米国ハブでの乗り継ぎが基本になる。ボストンは日本から直行便のある都市なので、そこからの陸路移動も現実的だ。地理的にはカナダのモントリオールも近い。

バーモント州出身の著名人

バーモントは大統領から発明家、哲学者まで、小さな州ながらアメリカ史に名を刻む人物を生んでいる。

カルビン・クーリッジ

第30代アメリカ大統領
プリマスノッチ

ジョン・ディア

農機メーカー創業者
ラトランド

ジョン・デューイ

哲学者・教育学者
バーリントン

チェスター・A・アーサー

第21代アメリカ大統領
フェアフィールド

イライシャ・オーチス

オーチス・エレベータ創業者
ハリファックス

ジョセフ・スミス

末日聖徒運動の創始者
シャロン

バーモント州の有名な観光地

グリーン山脈と秋の紅葉州全域

州を南北に貫くグリーン山脈は、秋には全米屈指の紅葉に染まる。「フォリッジ・シーズン」には全米から観光客が訪れる、バーモントを象徴する景観だ。

ストウ(スキーリゾート)州中北部

「東部のスキー首都」と呼ばれるリゾート。州最高峰マウント・マンスフィールドを擁し、『サウンド・オブ・ミュージック』ゆかりのトラップ・ファミリー・ロッジもある。

ベン&ジェリーズ工場ツアーウォーターベリー

バーモント生まれのアイスクリーム、ベン&ジェリーズの工場見学。製造工程を見て、できたてのフレーバーを味わえる人気スポットだ。

シャンプレイン湖バーリントン西岸

バーリントンの西に広がる巨大な湖。夏はマリンレジャー、周辺は美しい自然が広がり、湖越しに山々を望む景観が魅力だ。

よくある質問

バーモント州は治安は大丈夫?

バーモントは全米でも有数の安全な州の一つとされ(WalletHub の2025年・2026年ランキングでは全米1位)、暴力犯罪率が全国平均を下回る。バーリントンやミドルベリーといった大学町も落ち着いており、留学初年度を安心して過ごしやすい。それでも住むエリアや時間帯を意識するとよい。

バーモントの大学の学費は?

州立バーモント大学(UVM)の州外授業料は約45,502ドル、私立ミドルベリー・カレッジは授業料だけで約67,600ドルと高額で、寮費・食費を加えるとさらに上がる。生活費もニューイングランドらしく全米平均を約1割上回る(生活費指数113.6)。費用は高めだが、語学・環境分野の独自の学びや少人数教育の質に大きな価値がある。(金額は米教育省 College Scorecard の2024-25年度データ)

日本からバーモントへの直行便はある?

州内のバーリントン(BTV)に日本からの直行便はなく、ボストン・ローガン国際空港(BOS)や他の米国ハブでの乗り継ぎが基本。ボストンは日本から直行便のある都市なので、そこからの陸路移動も現実的だ。地理的にはカナダのモントリオールも近い。

バーモントで強い学問分野は?

語学・国際研究(ミドルベリー・カレッジの語学スクールが全米最高峰)、環境・自然資源(バーモント大学)、医学・農学(UVM)、リベラルアーツ(ミドルベリー・カレッジが全米トップクラス)が特に強い。環境意識の高い土地柄と少人数教育の名門が魅力だ。

卒業後、バーモントで就職しやすい?

医療・教育、酪農・メープルシロップ・林業などの農業、観光が雇用の柱で、本土の大都市ほどの大企業本社の集積は少ない。就職は州の産業や大学・医療機関を視野に入れることになる。専攻分野の実務研修(OPT)先を、環境・農業・観光などで探すのが現実的だ。就労ビザ(H-1B)の抽選制度に左右される点は他州と共通。