1970年に、ニューヨーク市ブルックリン中心部の住民と公民権運動家たちの長年の要請を受けて開校した公立カレッジです。City University of New York(CUNY)システムを構成する senior college のひとつで、1963年に暗殺された公民権活動家メドガー・エバースの名を冠していることが大学のアイデンティティの核となっています。
学術構成はビジネス、専門・地域開発、リベラルアーツと教育、サイエンス・ヘルス・テクノロジーの4スクールで、四年制学士と二年制 associate の両方を提供する複合型カレッジです。とくに Center for Black Literature が主催する National Black Writers Conference は、米国黒人文学の主要な学会の一つとして広く知られています。あわせて DuBois Bunche Center for Public Policy、Male Development and Empowerment Center、Center for Women's Development など、黒人コミュニティと公共政策をつなぐ研究センターが充実しており、学術機関としての社会的役割が明確な大学です。
ブルックリンのクラウンハイツに位置する都市型キャンパスで、地下鉄でマンハッタン南部まで短時間で行ける立地です。学生の多くがアフリカ系アメリカ人・カリブ系・アフリカ系移民の背景を持ち、Predominantly Black Institution として登録されているため、米国で最も黒人学生の比率が高い CUNY 校の一つです。
評判面では研究大学型の総合ランキングよりも、ニューヨーク市内の働く社会人・移民第一世代の学生に大学教育の機会を提供する access mission で評価されてきました。授業料は CUNY 統一の州内学生向け料金で抑えられており、Pell Grant など連邦助成と組み合わせた奨学金も活用しやすい構造です。ただし留学生向けの条件は別枠なので Financial Aid Office で個別に確認することをおすすめします。卒業後の進路はビジネス・公共サービス・教育・医療系職種が中心です。
ブルックリンで学びながら働きたい、黒人社会・公民権運動と直結した学術環境で学びたい、ニューヨーク都市圏の文化的多様性のなかで自分の専門を作りたい、という方に向いた大学です。