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H-1B Visa Guide 2026

H-1B が、留学生の
米国キャリアの本番だ。

OPT の次に待ち受けるのが H-1B(専門職就労ビザ)
年間 85,000 枠の抽選、雇用主スポンサー、グリーンカードへの道筋まで完全解説。

85,000 枠 · 抽選確率 20-30% · 最大 6 年

Summary

このページの要点

時間がない人はここだけ読めば、H-1B の全体像が掴める。

01

H-1B = 米国の専門職就労ビザ

大卒以上の専門職向けの 3 年間就労ビザ(最大 6 年延長可能)。OPT が終わった留学生が 「米国に長く働き続ける」ための主要ルート

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年間 85,000 枠の抽選制

毎年 4 月の登録 → 4 月下旬の抽選通常枠 65,000 + 修士以上枠 20,000 = 合計 85,000 枠。応募数は 30-40 万件 で、抽選確率は 20-30%

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雇用主のスポンサーが必須

個人で申請できない。雇用主(米国企業)が H-1B 申請の すべての書類提出と費用負担(合計 $5,000-$10,000) を行う。スポンサーする企業を見つけることが第一の壁。

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STEM OPT との連携が王道

STEM 専攻 → OPT 36 ヶ月で H-1B 抽選 3 回挑戦。Non-STEM の OPT 12 ヶ月では抽選 1 回のみ。米国就職を本気で目指すなら STEM 専攻の戦略的価値が極めて高い

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H-1B → グリーンカードへの道

H-1B 保持中に雇用主の支援でグリーンカード(永住権)を申請できる。多くの留学生は H-1B → EB-2 / EB-3 → グリーンカード という流れで永住権を取得。

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H-1B Basics

H-1B の基本構造

対象職種、有効期間、給与水準、家族の同行 — まず押さえるべき 5 つの基本

H-1B は 1990 年に米国議会が制定した 「専門職外国人労働者ビザ」。Tech・金融・コンサル・医療など、米国経済が必要とする 「Specialty Occupation(専門職)」に従事する外国人を年間 85,000 人受け入れる仕組みだ。

OPT が「卒業後の試用期間」だとしたら、H-1B は 「米国での本格的なキャリア」の入口になる。最大 6 年、家族の同行可、グリーンカードへの道も開ける — 米国に長く根を張りたい留学生にとって、H-1B 取得は人生の大きな分岐点だ。

  1. 01

    H-1B の対象職種

    「Specialty Occupation(専門職)」と認定される職種のみ。具体的には 学士号以上が必要な職種: Tech(CS)、Engineering、Finance、Consulting、Medical、Legal、Architecture、Accounting など。職務内容と専攻が一致している必要がある。

  2. 02

    ビザの有効期間

    初回 3 年間 + 延長 3 年 = 最大 6 年。これを超えて滞在するには、グリーンカード申請プロセスが既に進行中であることが条件(PERM 認可済み等)。それ以外は出国が必要。

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    給与水準

    Prevailing Wage(地域・職種別の最低賃金)以上を支払う必要がある。シリコンバレーの CS なら 年収 $120,000+、ニューヨークの金融なら $100,000+ が目安。雇用主は最低賃金以上を保証する義務がある。

  4. 04

    転職の制約

    H-1B Transfer(H-1B 転職) として手続き可能。新しい雇用主が改めて H-1B スポンサー申請を行う。ただし 新規 H-1B 抽選は不要(既に抽選を通過済みのため)。手続きは 2-3 ヶ月。

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    家族(Dependent)も同行可能

    配偶者と 21 歳未満の子供は H-4 ビザ で同行可能。配偶者は条件付きで就労可能(H-4 EAD)。子供は学校に通える。H-1B は「家族を連れて長期滞在する」最も実用的なビザ

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Lottery Process

抽選プロセス — 5 ステップ

H-1B 取得の最大のハードル 「年 1 回の抽選」。3 月の登録から 10 月のビザ開始までの流れ。

H-1B の最大の特徴は、「実力ではなく運で決まる部分が大きい」 ことだ。年間 85,000 枠に対して 30-40 万件の応募がある。優秀でも抽選に外れれば取れないし、平凡でも抽選に当たれば取れる。「準備で勝てない構造」 が留学生を苦しめる。

そのため、戦略の本質は 「抽選回数を増やす」 ことになる。STEM 専攻 + OPT 36 ヶ月なら 3 回挑戦できる。1 回 25% の確率なら累計 58%、3 回挑戦すれば 7 割近くまで上がる。専攻選びがビザ戦略になる のはこのため。

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    3 月: 雇用主が登録

    雇用主が USCIS の電子登録システムで H-1B 候補者を登録。1 候補あたり 登録料 $215。登録段階では詳細書類は不要。3 月 1-15 日が標準的な登録期間。

  2. 02

    3-4 月: 抽選

    登録された候補者から、コンピュータがランダムに 85,000 人を抽選。修士以上枠(20,000)が先に抽選され、外れた人が通常枠(65,000)に再エントリー。抽選確率は応募数によるが、近年は 20-30%

  3. 03

    4 月-6 月: 申請書類提出

    抽選に当たった候補者について、雇用主が詳細な申請書類(Form I-129、LCA、職務記述書、学位証明、雇用契約書)を提出。費用は $5,000-$10,000(弁護士費用込み)。

  4. 04

    6-9 月: USCIS 審査

    USCIS が書類を審査。Premium Processing(追加 $2,805)を選べば 15 営業日で審査終了。通常審査だと 3-6 ヶ月。Approve(承認)/ Deny(却下)/ RFE(追加情報要求) のいずれかが返される。

  5. 05

    10 月 1 日: H-1B 開始

    承認された H-1B は 10 月 1 日からスタート。OPT 中の場合、Cap-Gap で自動的に延長される。ビザスタンプは別途、米国大使館で取得(米国外への出張・帰国時に必要)。

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Cap-Gap

Cap-Gap — OPT から H-1B への橋渡し

OPT 終了(6 月)と H-1B 開始(10 月)の 4 ヶ月のギャップ を埋める制度。

抽選に当たって H-1B が承認されても、すぐに就労できるわけではない。H-1B の開始日は毎年 10 月 1 日固定だ。一方、多くの留学生の OPT は 5-6 月に終わる。この 4 ヶ月のギャップが、留学生のキャリアの最大のリスク要因だった。

これを解決するために設計されたのが Cap-Gap。OPT 終了前に H-1B 申請が通っていれば、自動的に F-1 ビザと OPT が H-1B 開始日まで延長される。「就労を継続したまま H-1B に切り替わる」 仕組みだ。

  1. 01

    Cap-Gap とは

    OPT 期間中に H-1B 申請 → 承認された場合、H-1B 開始日(10/1)まで F-1 と OPT が自動延長される制度。これがないと、6 月の OPT 終了 → 10 月の H-1B 開始の 4 ヶ月の空白 ができる。

  2. 02

    適用条件

    ① OPT 終了前に H-1B 抽選通過 + 申請提出、② 申請が Pending(審査中)or Approved(承認)、③ 雇用継続中。すべて満たせば自動的に Cap-Gap が適用される。

  3. 03

    Cap-Gap 中の就労

    「Pending Status の場合」と「Approved の場合」で扱いが違う。Approved なら通常通り就労可能。Pending の場合は OPT 期間内なら就労可能、OPT 終了後は就労不可。

  4. 04

    適用されない場合

    抽選に外れた / OPT 終了後に申請した / 雇用が終わった ケースは Cap-Gap 適用なし。OPT 終了後 60 日のグレースピリオド 内に米国を出国 or 別ビザに切り替える必要がある。

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Green Card Path

グリーンカードへの 5 段階の道

H-1B はゴールではなく、永住権(グリーンカード)への通過点。日本人留学生は通常 3-5 年で取得可能。

H-1B は最大 6 年だが、その間に グリーンカード(永住権)申請プロセスを進めるのが多くの留学生の選択肢だ。グリーンカードを取得すれば、H-1B のような期限・転職制限・抽選リスクから解放される。

重要な事実は、「日本人はグリーンカード取得が比較的早い」こと。米国移民法には国別の年間枠(Country Cap)があり、インド・中国出身者は枠が常に埋まっているため 10-15 年待ち になる。一方、日本出身者は応募が少ないため 0-1 年で Priority Date クリア合計 3-5 年でグリーンカード を取得できる。これは大きなアドバンテージだ。

  1. 01

    Phase 1: H-1B での就労継続 (1-2 年)

    H-1B で就労を続けながら、雇用主にグリーンカードスポンサーシップの意思を確認。多くの大手企業(Google・Meta 等)は入社 1-2 年でスポンサーシップを開始

  2. 02

    Phase 2: PERM Labor Certification (6-12 ヶ月)

    米国労働省が「この職種に米国人労働者が見つからない」ことを認定するプロセス。雇用主が広告・面接を行い、結果を労働省に報告。承認されると次のステップへ。

  3. 03

    Phase 3: I-140 申請 (6 ヶ月-2 年)

    USCIS に「外国人労働者の永住権申請の意思」を表明する書類。承認されると 「Priority Date(優先日付)」 が決まる。これが順番待ちの基準日。

  4. 04

    Phase 4: Priority Date Wait (0-15 年)

    国別の枠(Country Cap)のため、出身国によって待ち時間が大きく違う。日本人は通常 0-1 年でクリア。一方、インド・中国出身者は 10-15 年待ちになることも。

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    Phase 5: I-485 (Adjustment of Status) (1-2 年)

    Priority Date が来たら、米国内でグリーンカード申請。指紋採取・面接・健康診断などのプロセス。承認されると 正式に永住権取得。日本人留学生は 合計 3-5 年でグリーンカード を取得するケースが多い。

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Alternatives

H-1B 以外の選択肢 5 つ

抽選に外れたとき、または H-1B が使えない場合の 代替ビザ

H-1B 抽選に外れることは現実的に起こり得る。だが、米国に長期滞在するルートは H-1B だけではない。専門性・経歴・状況に応じて、複数のビザ選択肢が存在する。

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L-1(Intracompany Transferee)

条件: 海外オフィス(日本など)で 1 年以上勤務 → 米国オフィスに転勤

抽選なし、即時申請可能。グローバル企業(Goldman Sachs・McKinsey・Sony 等)でよく使われる。家族は L-2 ビザで同行、配偶者は就労可能。

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O-1(Extraordinary Ability)

条件: <em>その分野で「卓越した能力」</em> を証明(受賞歴・出版・専門家からの推薦等)

抽選なし、有効期間制限なし。研究者・アーティスト・スポーツ選手・技術者向け。証明のハードルが高いが、認められれば最強のビザ。

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EB-1A / EB-1B(Extraordinary Researcher)

条件: 学術分野で <em>「優れた研究者・教授」</em>として認定

グリーンカードへの最短ルート。PhD 卒で論文・引用が多い研究者向け。Priority Date 待ちが短く、5-10 年早くグリーンカード取得可能。

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EB-5 Investor

条件: <em>米国に $800,000-$1,050,000 投資</em>し、10 人以上の雇用を創出

投資による永住権。富裕層向け。日本人で利用するケースは限定的だが、既に米国でビジネスをしている人には選択肢。

05

TN(カナダ・メキシコ国籍)

条件: カナダ or メキシコ国籍 + NAFTA 対象職種

抽選なしで H-1B 相当の就労可。日本国籍の人には適用されないが、二重国籍を持つ場合は選択肢。

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FAQ

よくある質問

H-1B 抽選の確率は?

近年は 20-30%。応募数 30-40 万件に対し枠が 85,000。コロナ禍前は 50% 程度だったが、応募者が増加して低下。STEM 専攻の OPT 36 ヶ月で 3 回挑戦すれば、累計確率 50-70%

H-1B のスポンサーになる企業は?

Google・Meta・Amazon・Microsoft・Apple・Goldman Sachs・McKinsey・BCG など Tech 大手・コンサル大手・金融大手は積極的。中小企業・スタートアップは消極的。求人を見るとき H-1B Sponsorship Available の表記を確認。

H-1B で日本に帰国する必要はある?

原則必要なし。H-1B 中も米国に居住し続けられる。ただし米国外への出張時は、ビザスタンプを米国大使館で取得し直す必要がある。日本の米国大使館で取得することが多い。

H-1B 中に転職できる?

可能(H-1B Transfer)。新しい雇用主が改めてスポンサー申請を行う。新規抽選は不要(既に通過済み)。手続きは 2-3 ヶ月。転職時の「労働条件悪化」 には注意(Approved になるまで前職継続が安全)。

H-1B が却下された場合は?

OPT 期間中なら継続して米国に滞在可能。OPT が終了している場合は 60 日のグレースピリオド 内に出国 or 別ビザに切り替え。STEM Extension で翌年再挑戦 も選択肢。

H-1B の家族はどうなる?

配偶者と 21 歳未満の子供は H-4 ビザで同行可能。配偶者は H-4 EAD(Employment Authorization Document) 取得で就労可能。子供は米国の公立 / 私立学校に通える。

H-1B からグリーンカードへの期間は?

日本人は通常 3-5 年。PERM (6-12 ヶ月) → I-140 (6 ヶ月-2 年) → Priority Date 待ち (0-1 年) → I-485 (1-2 年) のステップを経る。インド・中国国籍は 10-15 年待ちになることもあるが、日本人は早い。

H-1B 以外で米国に長期滞在する方法は?

L-1(社内転勤)/ O-1(特殊技能)/ EB-1/2/3(雇用主スポンサーグリーンカード)などがある。L-1 は日本企業から米国オフィスに転勤するパターンで、抽選なしで取得できるのが最大の魅力。

References

参照元

  1. 01
    USCIS - H-1B Specialty Occupations Official 米国市民権・移民局による H-1B 公式情報
  2. 02
    USCIS - H-1B Cap Season H-1B 抽選登録の公式プロセス
  3. 03
    U.S. Department of Labor - LCA & Prevailing Wage H-1B Labor Condition Application の公式情報
  4. 04
    Boundless - H-1B Visa Statistics H-1B 抽選確率・トレンドの分析データ
  5. 05
    Berry Appleman & Leiden LLP 移民法弁護士事務所による H-1B ガイド
  6. 06
    USCIS - Adjustment of Status I-485 グリーンカード申請の公式手順

※ 2026 年 05 月 時点の情報。最新は各公式サイトでご確認ください。

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