SAT・ACT ガイド
必須に戻した大学・出す・出さないの判断・2 試験の違い・日本での受験と費用
アメリカの大学入試の共通テストは、コロナ禍で「任意」が広がったあと、難関校から順に「必須」へ戻っている。今どの大学が求めていて、任意の大学には出すべきかを、大学の公表に沿って整理する。
情報の基準日: 2026年9月27日。2026-27 年の出願要件と試験機関の公表値に基づく
結論を先に
2026-27 年の出願で 必須なのは Harvard・Yale・Brown・Dartmouth・Cornell・Penn・Stanford・MIT・Caltech・Johns Hopkins・Georgetown など。Princeton と Columbia は 2027-28 年から。
それ以外の多くの大学は任意(Test-Optional)。合格者の中央値以上なら出す、下回るなら出さない。カリフォルニア大学は提出しても見ない。
1600 点満点、2 時間 14 分のデジタル試験。Reading & Writing と Math の 2 セクション。年 7〜8 回、日本でも受けられる。
36 点満点。2025 年から 理科が任意になり、English・Math・Reading の 3 セクション 2 時間 5 分で総合点が出る。
SAT は基本 $68 に海外受験料 $43 で $111。追加のスコア送付は 1 校 $15。ACT は基本 $68(Writing 付き $90)に海外の追加料金。
自分はどこから読むか。志望校未定・任意校のみ・必須校ありで違う
英語試験の最低点が先。SAT/ACT はその次
志望校がまだ決まっていない人
- 難関校を 1 校でも視野に入れるなら受ける。2026-27 年の出願ではアイビーリーグ 8 校のうち 6 校が必須で、必須校は増える方向にある。
- 先に英語試験(TOEFL か IELTS)の最低点を確保する。英語の点がないと出願そのものができない大学がある。
- SAT と ACT は同等に扱われる。両方の公式模試を 1 回ずつ解いて、取れる方に絞る。
任意の大学だけに出す人
- 受けるなら、志望校の合格者の中央値(Common Data Set の C9 欄)と比べて、上回るときだけ出す。
- カリフォルニア大学(UC)は提出しても合否と奨学金の判断に使わない。UC だけなら受験の必要はない。
- 出さない選択をしても、成績・エッセイ・推薦状の比重が上がるだけで、それ自体で不利にはならない。
必須校に出す人
- 受験は 2 回を前提に予定を組む。1 回目で形式に慣れ、2 回目で本番の点を取る。
- 大学ごとに「全部の回を送る」か「選んで送る」かの方針が違う。Georgetown と Yale は全部の回を求める。
- スコアは College Board か ACT から大学へ直接送る。送付に数日かかるので、締切から逆算する。
必須・任意・見ない大学。2026-27 年の出願
アイビーリーグ 8 校のうち 6 校が必須。任意校は出せば審査で使う
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| 区分 | 大学 | 意味 |
|---|---|---|
| 必須(2026-27 年の出願) | Harvard、Yale、Brown、Dartmouth、Cornell、Penn、Stanford、MIT、Caltech、Johns Hopkins、Georgetown。フロリダ・ジョージア・テネシーの州立大学群 | 出さないと出願が完成しない |
| 2027-28 年から必須 | Princeton、Columbia | 2026-27 年の出願までは任意 |
| 任意(Test-Optional) | 上記以外の多くの私立と州立。NYU、USC、Northwestern、Duke、Vanderbilt、Notre Dame、Emory など | 出せば審査で使われる。中央値以上なら出す |
| 見ない(Test-Blind) | カリフォルニア大学の全キャンパス(Berkeley、UCLA など) | 提出しても合否と奨学金の判断に使わない。入学後のクラス分けに使うことはある |
出す・出さないの判断。合格者の中央値と比べる
任意の大学では、出さないことで不利になる仕組みはない
| 中央値を調べる | 志望校の Common Data Set の C9 欄か、大学の合格者プロフィールに SAT/ACT の 25〜75 パーセンタイルが出ている。真ん中の値が目安 |
|---|---|
| 上回るなら出す | 任意の大学でも、提出されたスコアは審査で使われる。中央値以上なら加点要素になる |
| 下回るなら出さない | 任意の大学では、出さないことで不利になる仕組みはない。他の要素で評価される |
| 留学生の事情 | 日本の高校の成績は大学から比べにくい。中央値に近い点でも、学力を示す材料として出す価値がある大学はある |
| 英語試験との優先順位 | 英語の最低点が先。SAT/ACT に時間を使いすぎて TOEFL が間に合わない失敗が多い |
SAT と ACT の違い。大学はどちらも同じに扱う
ACT は 2025 年から理科が任意になり、総合点は 3 セクションの平均
| 項目 | SAT | ACT |
|---|---|---|
| 満点と構成 | 1600 点。Reading & Writing 800 + Math 800 | 36 点。English・Math・Reading の平均。理科は任意で総合点に入らない(2025 年〜) |
| 試験時間 | 2 時間 14 分(Reading & Writing 64 分・54 問、Math 70 分・44 問) | 3 セクションで 2 時間 5 分。理科を足すと 2 時間 45 分 |
| 形式 | 全面デジタル(Bluebook アプリ)。前半の出来で後半の難易度が変わる適応型 | 2026 年 2 月から問題数を減らした新形式。海外会場は ACT の案内で形式を確認 |
| 電卓 | 全問で使用可。画面内に Desmos | Math で使用可 |
| 日程 | 年 7〜8 回。2026-27 年は 8/22、9/12、10/3、11/7、12/5、3/6、5/1、6/5 | 海外は年 6〜7 回。2026-27 年は 9/5、10/23-24、12/11-12 など |
| 費用(海外受験) | $68 + 海外受験料 $43 = $111。直前登録 $38、追加送付 1 校 $15 | 基本 $68、Writing 付き $90。海外は追加料金があり、ACT の料金ページで確認 |
| 向く人 | 英語と数学に絞って対策したい人。日本人は Math で点を取りやすい | 速く解くのが得意な人。理科を得点源にしたいなら任意の理科を足す |
日本での受験。会場・日程・費用
登録の締切は試験日の約 2 週間前
| SAT の会場 | 東京を含む国内の指定会場。College Board のサイトで会場を検索して登録する。持ち込みの端末で Bluebook アプリを使う |
|---|---|
| SAT の登録期限 | 試験日の約 2 週間前。2026-27 年は 8/22(締切 8/7)、10/3(9/18)、11/7(10/23)、12/5(11/20)、3/6(2/19)、5/1(4/16)、6/5(5/21) |
| SAT の費用 | $68 + 海外受験料 $43 = $111。直前登録 $38。会場によって $24 の会場費が加わる国がある(香港・シンガポール・韓国・台湾など) |
| ACT の会場と日程 | 国内に会場あり。2026-27 年は 9/5、10/23-24、12/11-12 から 2027 年 7 月まで。my.act.org で登録 |
| ACT の費用 | 基本 $68、Writing 付き $90(米国内料金)に海外の追加料金。理科・Writing は選択制 |
| スコアの送付 | SAT は試験後 9 日以内なら 4 校まで無料、以降 1 校 $15。ACT は登録時に 4 校まで無料 |
複数回受験とスコアの送り方。大学の方針が先
Superscore と Score Choice は別の制度
| 何回受けるか | 2 回が標準。1 回目で形式に慣れ、2 回目で本番。3 回目は苦手セクションだけを上げる目的で |
|---|---|
| Superscore | 複数回のうちセクションごとの最高点を組み合わせて評価する方式。Yale、Georgetown など多くの大学が採用 |
| Score Choice | College Board の制度で、送る回を受験者が選べる。ただし大学が「全部の回を送る」と定めていれば従う。Yale と Georgetown は全回提出 |
| Princeton の例 | SAT は Score Choice 可だが紙とデジタルをまたぐ Superscore はしない。ACT は 1 回の総合点で見る |
| 採点の取り消し | SAT は試験後に採点を取り消せる期限がある。手応えが悪いときの選択肢だが、その回の費用は戻らない |
準備の 5 ステップ。公式の模試から始める
教材は公式が最良。Khan Academy は無料
公式の模試で現在地を測る
SAT は Bluebook アプリの無料模試、ACT は act.org の公式問題。目標との差を点数で把握する。
SAT か ACT のどちらかに絞る
両方の模試を 1 回ずつ解いて、取れる方にする。大学はどちらも同じに扱う。
公式教材で弱点を潰す
SAT は Khan Academy(College Board の公式パートナー、無料)と Bluebook の模試。ACT は公式問題集。Reading は語彙、Math は典型問題の反復。
本番形式で時間配分を体に入れる
SAT は 2 時間 14 分、ACT は 2 時間 5 分。模試を本番と同じ時間で複数回。デジタル SAT は画面での解き方に慣れる。
2 回受けて、大学の方針に合わせて送る
全回提出の大学か、選べる大学かを確認してから送付する。出願の締切に間に合う回を選ぶ。
よくある質問
8 問。回答は2026年9月27日時点
SAT と ACT はどちらを受ければいいですか?
大学はどちらも同じに扱う。両方の公式模試を 1 回ずつ解いて、取れる方に絞る。英語と数学に集中したいなら SAT、速く解くのが得意で理科を得点源にしたいなら ACT。
任意の大学には出さなくていいですか?
出さなくてよい。出すなら合格者の中央値以上のときだけ。中央値は Common Data Set の C9 欄か大学の合格者プロフィールで分かる。
必須の大学はどこですか?
2026-27 年の出願では Harvard、Yale、Brown、Dartmouth、Cornell、Penn、Stanford、MIT、Caltech、Johns Hopkins、Georgetown と、フロリダ・ジョージア・テネシーの州立大学群。Princeton と Columbia は 2027-28 年から必須になる。
カリフォルニア大学は本当に見ないのですか?
見ない。UC は合否と奨学金の判断に SAT/ACT を使わない方針を続けている。提出したスコアが入学後のクラス分けに使われることはある。
日本で受験できますか?
できる。SAT は東京を含む国内の指定会場で、持ち込み端末の Bluebook アプリで受ける。ACT も国内に会場がある。どちらも試験日の約 2 週間前が登録の締切。
受験料はいくらですか?
SAT は基本 $68 に海外受験料 $43 で $111。直前登録は $38 追加、会場費 $24 がかかる国もある。ACT は基本 $68(Writing 付き $90)に海外の追加料金。
何回受けられますか?
回数の上限はない。ただし全部の回を送るよう求める大学(Yale、Georgetown など)があるので、2〜3 回に絞って受ける。
デジタル SAT は紙より簡単ですか?
難易度は同等で、形式が違う。前半の出来で後半の難易度が変わる適応型で、時間は 2 時間 14 分。画面で解く練習をしておく。
References
参照元
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01
College Board - SAT Dates and Deadlines 2026-27 年の試験日と登録締切(米国・海外共通)
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02
College Board - International Fees 海外受験の料金($68+$43、直前登録 $38、会場費 $24、送付 $15)
-
03
College Board - Digital SAT 試験の構成と時間、Bluebook アプリ
-
04
ACT - International Registration 海外の試験日程、理科と Writing の選択、2026 年 2 月からの新形式
-
05
ACT - Understanding Your Scores 総合点の計算(English・Math・Reading の平均)
-
06
Princeton Admission - Standardized Testing Policy 2027-28 年からの必須化と Score Choice の扱い
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07
University of California - Board of Regents decision on standardized testing SAT/ACT を合否に使わない方針
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08
Khan Academy - Official Digital SAT Prep College Board 公式パートナーの無料対策
※ 2026年9月27日 時点の情報。最新は各公式サイトでご確認ください。
テストの方針が決まったら、出願全体へ
SAT/ACT は出願書類の 1 つ。英語試験、エッセイ、推薦状と合わせて締切から逆算する。