フィランダー・スミス大学は1877年に Walden Seminary として創立され、1882年にフィランダー・スミスの妻アデリン・スミスの寄付を称えて改名された、アーカンソー州リトルロックを本拠とする私立 HBCU(歴史的黒人大学)・United Methodist Church 系大学です。「United Negro College Fund(UNCF)創設メンバー」かつ「アーカンソー州内の主要 HBCU」として米国南部アフリカ系米国人高等教育の中核校です。
最大の特徴は、米国大学では稀有な「Liberation Theology(解放神学)研究の世界的中心」と、米国公衆衛生・公民権分野の歴史的指導者輩出の実績です。卒業生のジョイセリン・エルダーズ博士(米国公衆衛生局長官、初のアフリカ系米国人女性 Surgeon General、Class of 1952)、ロッティ・シャケルフォード(リトルロック初の女性アフリカ系米国人市長、Class of 1979)など、米国アフリカ系米国人公衆衛生・政治のガラスの天井を破った人物を輩出しています。神学者ジェームズ・ハル・コーン(Liberation Theology 創始者、米国黒人神学の祖、Union Theological Seminary 教授)は当校の卒業生(Class of 1958)で、世界の解放神学・黒人神学の中核人物です。2023年に College から University に昇格し、最初の修士号プログラムを開始、MacKenzie Scott から1,900万ドル(大学史上最大の寄付)を受贈しました。
私立 HBCU として学費はある程度高めですが、HBCU 専用奨学金(UNCF 連携など)とメソジスト系奨学金、need-based 援助の組み合わせで援助が手厚いことで知られています。出願前に Financial Aid Office で利用可能な奨学金を確認するとよいでしょう。
リトルロックはアーカンソー州都・米国公民権運動史の中核都市(1957年 Little Rock Central High School 統合事件の現場)で、メンフィスまで車で約2時間半というアクセスです。HBCU の伝統的環境で神学・公衆衛生・社会福祉を学びたい学生、特に米国黒人神学の発祥校で学びたい学生に強く推せる稀有な HBCU です。