「アメリカ留学したいけど、費用が高すぎる...」
「英語力に自信がないけど、留学できるのかな...」
そんな悩みを持つ方におすすめなのがコミュニティカレッジ(Community College)です。通称「コミカレ」と呼ばれるこの教育機関は、アメリカ留学の隠れた選択肢として、多くの日本人留学生に選ばれています。
コミュニティカレッジとは
コミュニティカレッジは、アメリカの公立2年制大学です。日本でいう短期大学に近いですが、その役割は大きく異なります。
アメリカには約1,000校以上のコミュニティカレッジがあり、地域住民に開かれた教育機関として機能しています。「コミュニティ(地域)」という名前の通り、地元の高校を卒業した学生から、社会人、シニア層まで、幅広い年齢層が学んでいます。
コミュニティカレッジの基本情報
- 修業年限:2年間
- 取得学位:準学士号(Associate Degree)
- 設置主体:主に州や郡などの公立
- 学費:年間約$4,000〜$15,000(4年制の約1/3〜1/2)
- 入学時期:春学期(1月)・秋学期(8月)
4年制大学との違い
コミュニティカレッジと4年制大学、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。主な違いを表にまとめました。
| 項目 | コミュニティカレッジ | 4年制大学 |
|---|---|---|
| 修業年限 | 2年 | 4年 |
| 学位 | 準学士号(Associate) | 学士号(Bachelor) |
| 年間学費 | $4,000〜$15,000 | $20,000〜$60,000 |
| 入学難易度 | 比較的易しい | 大学による |
| TOEFL要件 | 45〜61点程度 | 61〜100点以上 |
| クラス規模 | 20〜30人程度 | 大講義は100人以上も |
| 寮の有無 | ない場合が多い | ほとんどある |
コミカレ留学の5つのメリット
1. 学費が圧倒的に安い
最大のメリットは学費の安さです。4年制大学の年間学費が$30,000〜$60,000かかるのに対し、コミュニティカレッジは$4,000〜$15,000程度。2年間で数百万円の差が出ます。
「2年間コミカレ + 2年間4年制大学」というルートを選べば、4年間すべて4年制大学に通うよりも大幅に費用を抑えられます。
2. 入学のハードルが低い
コミュニティカレッジはオープンアドミッション(開放入学)を採用している学校が多く、高校卒業資格があれば基本的に入学できます。
英語力の要件も4年制大学より低め。TOEFL 45〜61点程度で入学できる学校も多く、中には英語力証明なしで入学し、現地のESL(英語クラス)からスタートできる学校もあります。
3. 少人数制で手厚いサポート
4年制大学の大講義では100人以上の学生が一つの教室で授業を受けることも珍しくありません。一方、コミカレは1クラス20〜30人程度の少人数制が基本。
教授との距離も近く、質問しやすい環境です。留学生サポートも手厚い学校が多く、英語に不安がある方でも安心です。
4. 名門大学への編入ルートがある
これは意外と知られていないメリットです。コミュニティカレッジで2年間学んだ後、4年制大学の3年生に編入することができます。
しかも、UCバークレーやUCLAなどの名門大学への編入実績を持つコミカレも多数。直接入学では難しい大学も、コミカレからの編入なら可能性が広がります。
カリフォルニア州のTAG制度
カリフォルニア州にはTAG(Transfer Admission Guarantee)という制度があり、一定の条件を満たせばUC系大学への編入が保証されます。これを利用してUCデービスやUCサンタバーバラなどに編入する日本人留学生も多くいます。
5. 多様な学生と学べる
コミュニティカレッジには、高校を卒業したばかりの学生だけでなく、社会人、子育て中の親、キャリアチェンジを目指す人など、様々なバックグラウンドを持つ学生がいます。
年齢も18歳から60代まで幅広く、多様な価値観に触れられるのは大きな学びになります。
知っておくべき3つのデメリット
1. キャンパスライフが限定的
多くのコミュニティカレッジには学生寮がありません。そのため、アパートやホームステイで生活することになります。
また、4年制大学のような大規模なスポーツイベントやキャンパスアクティビティも少なめ。「アメリカの大学生活!」というイメージとは少し異なるかもしれません。
2. 2年後に必ず進路を決める必要がある
コミュニティカレッジは2年制のため、卒業後は「4年制大学に編入する」か「就職する」かを決める必要があります。
編入を目指す場合、在学中から計画的に必要な単位を取得し、編入先の大学をリサーチしておく必要があります。のんびり構えていると、希望の大学に編入できない可能性も。
3. 卒業しても準学士号のみ
コミュニティカレッジを卒業して得られるのは準学士号(Associate Degree)です。日本の短大卒と同等の扱いになります。
就職市場では学士号(Bachelor's Degree)を求める企業が多いため、キャリアを考えると4年制大学への編入が現実的な選択肢になります。
編入制度について
コミュニティカレッジの最大の魅力は、4年制大学への編入ルートです。
編入の仕組み
コミュニティカレッジで約60単位(2年分)を取得後、4年制大学の3年生として編入します。コミカレで取得した単位は編入先でも認められるため、合計4年で学士号を取得できます。
編入に必要なもの
- コミカレでのGPA(成績):編入先により異なるが、3.0以上が目安
- 必要単位の取得:編入先が指定する科目を履修
- 英語力証明:TOEFLやIELTSのスコア
- エッセイ・推薦状:4年制大学出願時に必要
編入実績の高いコミカレ
以下のコミュニティカレッジは、名門大学への編入実績が豊富です:
- Santa Monica College(カリフォルニア州)→ UCLA編入で有名
- De Anza College(カリフォルニア州)→ UCバークレーへの編入多数
- Diablo Valley College(カリフォルニア州)→ UC系への編入に強い
- Seattle Central College(ワシントン州)→ ワシントン大学への編入
コミカレが向いている人
こんな人におすすめ
- 留学費用をできるだけ抑えたい
- 英語力に自信がない(TOEFL 60点以下)
- 高校の成績があまり良くなかった
- 将来、名門大学に編入したい
- 少人数制のクラスで学びたい
- まずはアメリカの教育環境に慣れたい
コミカレが向いていない人
- アメリカの大学のキャンパスライフを満喫したい
- 学生寮に住んで友達と過ごしたい
- 大学スポーツを本格的にやりたい
- 最初から特定の4年制大学に強いこだわりがある
まとめ
コミュニティカレッジは、「費用を抑えてアメリカ留学したい」「英語力を現地で伸ばしたい」「名門大学への編入を目指したい」という方にとって、最適な選択肢です。
一方で、キャンパスライフや学生寮での生活を重視する方には物足りない部分もあります。自分が留学で何を得たいのかを明確にした上で、最適な進路を選びましょう。
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