共通願書 Common App 完全ガイド

アカウント作成・入力の 7 セクション・提出の 7 ステップ・2026-27 年の変更点

共通願書のアカウント作成から提出まで。いま進めている手順から確認できる。

情報の基準日: 2026年9月27日。2026-27 年版の仕様に基づく

結論を先に

概要

米国を中心に 1,000 校以上が使う共通願書。1 度の入力で全志望校に送られる。

費用

利用は無料。出願料は大学ごとに $0〜90 で、加盟校のほぼ半数は無料。

入力

基本情報・学歴・課外活動 10 個・受賞歴 5 個・エッセイ 650 語の 7 セクション。

提出

推薦者の招待と FERPA の権利放棄を済ませ、大学ごとに出願料を払って提出。提出後は直せない。

時期

新年度版は毎年 8 月 1 日に公開。早期出願は 11 月上旬、通常出願は 1 月上旬。

目次をすべて見る(9項目)

自分はどこから読むか。開く前・入力中・提出前で違う

つまずくのは入力の量ではなく、直せない設定と送り忘れ

これから初めて開く人

  • 8 月 1 日に新年度版が開く。それより前に作ったアカウントも引き継げるので、高校 2 年のうちに作って中を見ておいてよい。
  • メールアドレスは卒業後も使える個人のものにする。学校のアドレスは卒業で使えなくなる。
  • 名前の綴りはパスポートと完全に揃える。後の I-20 やビザ申請で同じ綴りを使う。

入力を進めている人

  • 課外活動は 10 個の枠を埋める必要はない。継続と深さのある 5〜7 個を、1 つ 150 字以内で動詞から書く。
  • エッセイの本文 650 語は全ての志望校に同じものが届く。大学ごとの違いは追加エッセイで出す。
  • 推薦者の招待と、推薦状を閲覧する権利に関する設定(FERPA)は早めに確認する。放棄しないと推薦状の信頼性が下がったと見なされる。

提出直前の人

  • SAT/ACT と TOEFL のスコアは Common App を通らない。College Board・ACT・ETS から各大学へ直接送る。
  • 赤い感嘆符が 1 つでも残っていると Submit できない。締切の 3 日前には全部消しておく。
  • Submit 後は修正できない。間違いに気づいたら大学の入学課にメールで伝える。

アカウント作成の 4 手順。綴りはパスポートに揃える

ここで決めたメールアドレスと氏名は 4 年間使い続ける

手順 1

commonapp.org で「Apply now」を押し、Student として登録する

Counselor、Recommender、保護者向けの選択肢もあるが、出願者本人は必ず Student を選ぶ。

手順 2

メールアドレスとパスワードを決める

4 年間使い続ける個人のアドレスにする。登録アドレスを忘れると復旧に時間がかかるので控えを残す。

手順 3

基本情報を入力する

氏名、住所、生年月日、国籍。綴りはパスポートと揃え、日本の住所は英語表記に直す。

手順 4

First-year か Transfer かを選ぶ

高校から 4 年制大学に初めて出願するなら First-year。コミュニティカレッジからの編入は Transfer。

入力の 7 セクション。全大学に共通で送られる部分

1 度入力すれば使い回せる。大学ごとの違いは追加エッセイで出す

基本情報Profile

氏名・住所・連絡先・国籍など

任意の項目も埋める。留学生の人種欄は「Non-resident」で問題ない

家族情報Family

両親と兄弟姉妹、両親の学歴と職業

両親が大学を出ていなければ第一世代の学生として考慮されることがある

学歴Education

高校、GPA、履修科目、学年順位

GPA は成績証明書と一致させる。日本の高校の CEEB コードはカウンセラーに確認する

試験スコアTesting

SAT/ACT/TOEFL/IELTS のスコアと受験予定

任意提出の大学には出さない選択ができる。英語試験は留学生はほぼ必須

課外活動・経験Activities and Experiences

課外活動 10 個。1 つ 150 字

2026-27 年から名称が変わり、役職の欄は任意になった。継続年数と週あたりの時間も書く

受賞歴Honors

受賞歴 5 個

学校内・地域・全国・国際のどの範囲かを選ぶ

エッセイ・追加情報Writing

エッセイ 650 語と Additional Information

7 つの題から 1 つを選ぶ。2026-27 年から「Challenges and Circumstances」の欄で事情を説明できる

志望校の追加から提出まで。7 ステップ

推薦者の招待と FERPA の同意を先に済ませる

手順 1

My Colleges で志望校を追加する

検索して「Add」。大学ごとのページに追加エッセイ、追加の質問、締切が表示される。最大 20 校まで追加できる。

手順 2

大学ごとの追加質問に答える

追加エッセイのほか、希望専攻、キャンパス、面接の希望、早期出願の意思などを大学ごとに入力する。

手順 3

カウンセラーを招待する

Recommenders and FERPA からメールアドレスを入れて招待する。カウンセラーが推薦状と成績証明書を Common App に直接上げる。

手順 4

教師 2 名を招待する

同じ手順で招待する。志望校ごとに違う教師を割り当てられる。志望分野に近い教科の教師が望ましい。

手順 5

FERPA の権利放棄に同意する

推薦状を自分で見る権利を放棄する。放棄しないと「本人が読める推薦状」と見なされ、大学側の信頼が下がる。

手順 6

テストのスコアを大学へ直接送る

Common App はスコアを仲介しない。SAT は College Board、ACT は ACT、TOEFL は ETS から公式スコアを各大学へ送る(1 校 $15〜30)。

手順 7

出願料を払い、Submit する

大学ごとに $0〜90 をカードで払う。Submit を押した時点で出願は完了し、その後の修正はできない。

2026-27 年の変更点。エッセイの題は据え置き

古いガイドを読むときは、この表と照らす

エッセイの題2026-27 年は前年から変更なし。7 つの題から 1 つを選ぶ形式も同じ
課外活動の欄名称が「Activities and Experiences」に変わり、役職・リーダーシップの欄が任意になった
追加情報の欄「Community Disruption」が「Challenges and Circumstances」に変わり、個人の事情を広く説明できるようになった
加盟校Georgetown を含む 64 校が新たに加盟。コミュニティカレッジも加盟できるようになった
23 歳以上の出願者連邦学生援助(FAFSA)の定義で独立した学生に当たる場合、専用の扱いを受けられる

他の願書との違い。UC と MIT は別システム

志望校がどの願書を使うかを最初に確認する

対象と出願料の比較
願書名対象出願料
Common App1,000校以上$0〜90
UC ApplicationUC 9校$80/校
MIT 独自願書MIT$75
Coalition(Scoir 経由)150校前後大学ごと
Common App の詳細
対象
1,000 校以上。Harvard、Stanford、Columbia など大半の私立と多くの州立
エッセイ
650 語 1 本+大学ごとの追加
費用
利用無料。出願料は大学ごとに $0〜90
注意点
留学生が最も使う。志望校のほぼ全てをこれで出せる
UC Application の詳細
対象
カリフォルニア大学 9 キャンパス専用(Berkeley、UCLA、UC San Diego など)
エッセイ
Personal Insight Questions 4 本×350 語
費用
留学生は 1 キャンパス $80
注意点
Common App とは完全に別のシステム。UC を出すなら必須
MIT 独自願書 の詳細
対象
MIT のみ
エッセイ
短い設問が複数
費用
$75
注意点
MIT は Common App に加盟していない
Coalition(Scoir 経由) の詳細
対象
150 校前後
エッセイ
500〜650 語
費用
利用無料。出願料は大学ごと
注意点
Common App にも加盟している大学がほとんどで、あえて使う場面は少ない

出願料が払えないとき。無料校と大学独自の免除

Common App の免除制度は米国の低所得世帯向けで、日本からは原則使えない

Common App の免除制度米国の低所得世帯向け(給食費補助の受給、世帯収入が連邦貧困ラインの 1.5 倍以下など)。日本在住の出願者は原則対象外
大学独自の免除留学生にも家計に応じた免除を出す大学がある。各大学の入学課にメールで聞く。Common App 上で申請できる大学もある
無料の大学を選ぶ加盟校のほぼ半数は出願料が無料。Common App の大学検索で「Application fee」の絞り込みができる
出願料の相場$50〜75 が多く、難関私立は $80〜90。5〜8 校で $300〜600 を見込む

よくあるトラブル 5 つ

締切の前夜に起きると取り返しがつかない

ログインできない

登録したメールアドレスを忘れると復旧に時間がかかる。作成時に控えを残し、パスワードの再設定用のメールが届くか確認しておく。

PDF のプレビューで文字が化ける

漢字やかなを入力すると四角に化けることがある。入力は全てローマ字、住所は英語表記にする。

課外活動の文字数が入らない

1 つ 150 字の制限が厳しい。冠詞や接続詞を削り、動詞で始める箇条書きの英文にする。

Submit が押せない

どこかに赤い感嘆符が残っている。FERPA の同意、推薦者の招待、出願料の支払いの漏れが多い。

推薦者が締切までに出してくれない

推薦状が締切後に届いても受理する大学が多い。ただし審査の開始が遅れるので、2 週間前に確認の連絡を入れる。

よくある質問

8 問。回答は2026年9月27日時点

Common App はいつから始めればいいですか?

毎年 8 月 1 日に新年度版が開く。高校 3 年の 8 月にアカウントを作り、9 月にプロフィール、10 月にエッセイ、11 月上旬に早期出願、1 月上旬に通常出願が標準的な流れ。前年に作ったアカウントの内容は引き継げる。

Common App は無料ですか?

アカウント作成、入力、提出は無料。費用がかかるのは大学ごとの出願料で、$0〜90。加盟校のほぼ半数は無料。

1 つのアカウントで何校に出せますか?

My Colleges に追加できるのは最大 20 校。実際に提出する校数は自由で、日本からは 5〜8 校が現実的。

エッセイは大学ごとに変えられますか?

本文 650 語は変えられず、提出する全ての大学に同じ文章が届く。大学ごとの違いは追加エッセイで出す。

Submit した後に間違いに気づきました。

Common App 上では修正できない。大学の入学課にメールで訂正を伝える。対応は大学によるので、提出前の確認に時間を使う。

Common App と大学独自の願書の両方がある大学はどちらで出しますか?

どちらで出しても審査は同じ。Common App の方が入力を使い回せるので効率がよい。MIT のように独自願書しかない大学はそちらで出す。

Common App のエッセイと追加エッセイはどちらが重要ですか?

両方。本文は自分が何者かを伝え、追加エッセイは「なぜこの大学か」を示す。難関校ほど追加エッセイの具体性を見る。

日本の高校の CEEB コードが分かりません。

College Board のコード検索で高校名を探す。見つからなければ「Not listed」を選び、高校の情報を手入力する。カウンセラーが登録済みなら確認する。

References

参照元

  1. 01
    Common App - The Common Application 公式サイト。加盟校の検索、出願の手順
  2. 02
    Common App - Announcing the 2026–2027 Common App essay prompts 2026-27 年のエッセイの題(前年から変更なし)
  3. 03
    Common App - Institutional fee waiver 大学独自の出願料免除の仕組み
  4. 04
    Common App - Student Solutions Center 操作の FAQ とトラブルの対処
  5. 05
    University of California - Apply カリフォルニア大学の専用願書
  6. 06
    MIT Admissions - Apply MIT の独自願書
  7. 07
    Coalition for College Scoir 経由の代替願書

※ 2026年9月27日 時点の情報。最新は各公式サイトでご確認ください。

画面の使い方が分かったら、中身へ

Common App で差がつくのはエッセイと課外活動の書き方。出願方式の選び方も合わせて読む。

最終更新:2026年9月 | 最新の出願要件・締切・金額は、各大学および公式機関のサイトで必ずご確認ください。